第251回 「食べる事は生きる事」 2024.12
先日、仕事場で一緒になった後輩 (お互い、別の仕事でありながら同じテレビ局にいたらしく、帰る際に偶然、玄関ロビーで会いました)と ちょっと立ち話をした際に、 その後輩が岡崎(愛知県の岡崎市)出身である事から、八丁味噌(岡崎発祥の長期熟成させた豆味噌)の話題になり、 “喫茶 亀” の事を思い出しました。 名古屋市名東区にある、昔ながらの喫茶店で、 そこには、 濃くて渋みのある八丁味噌の味(八丁味噌の良さ)が堪能出来る、 自家製のどて煮(一般的な牛すじやホルモンではなく、牛のむね肉を煮込んであるのが特徴)を使った、 “どてスパ(どて煮がかかった鉄板スパゲティ)” や “どて丼(その名のとおり、どて煮の丼)” など、 そんな、いかにも名古屋な名物メニューがあるのです。 子供の頃から、約半世紀に亘り利用させていただいていたのですが、 そういえば、最近行ってない(食べてない)なぁ・・・、 って気づいたのと、 せっかくだから、“喫茶 亀” を知らないというこの後輩にも、あれを食べさせてやろう、 と思いついた事もあって、 お互い昼御飯はまだだったし (二人とも、ほんの1シーンにチラッと出演するだけゆえ仕事は午前中で終了(苦笑))、 そのまま、その “喫茶 亀” へと向かいました。 道中、僕の脳内は、久しぶりに食べる “喫茶 亀” のどて煮に完全に支配され、 唾液がもうすでに濃厚な味噌の味がしてくるくらい、 口の中が “どてスパ” もしくは “どて丼” を受け入れる態勢になっていたのに、 いざ、到着してみたら、 なぜか、そこは更地。“喫茶 亀” が、どこにも見当たりません。 一瞬、場所を間違えたのか、と思いましたが、そうではありませんでした。 なんと、“喫茶 亀” は、無くなっていたのです。 めちゃくちゃショックでした。 お休みなので、その日は食べられない、 のではなく(それでも、めちゃくちゃショックですが)、 お店が無くなってしまったので、もう一生食べられない、 のですから、 いきなり喰らった砲弾が胸を貫通して大きな穴がぽっかりと開いてしまったような、そんな感覚に陥りました。 また、 仕事を終えて帰るところを付き合わせたその後輩にも申し訳く、ガックリと落ち込みながら帰路に就いた次第です。
そこで、思い立ちました。 こんな無念に心を痛める事を今後は極力避けるためにも、 現在も間違いなく営業中の、僕がよく利用する何軒かの飲食店に改めて出向き、 大好きな味を舌と心で堪能しつつ、 今回の『ソフビ大好き!』で綴る事で、その幸福をしっかりと胸に刻んでおこう! ・・・と。 なので、今回は僕の食レポ・・・え? ソフビ、関係無ェじゃねェか、って? いやいやいや、 いくらでもこじつけられますから、そんなの(笑)。それで20年以上やってきたンですから・・・。 たとえば、 この、“喫茶 亀” なら、 “亀” といえば “ガメラ” ですよね、 って事で、
・・・と、まぁ、こんな具合に、 食レポからソフビの話に如何様にも展開出来ますし(笑)、延々と語れます(苦笑)。 なので、どうか今回も、最後までよろしくお付き合い下さいませ。 それでは、参りましょう。 まず1軒めは、こちら。
続きまして、2軒め。
そして最後、3軒めはここ。
・・・というわけで、今回は以上です。 食事は腹八分目にしておくのが体にはいい、と言いますが、 食べ過ぎて苦しい・・・っていうような気がするほど、長くなってしまいましたね、スミマセン(苦笑)。 けど、いつも言ってるように、 食べる事=生きる事、 ですから、 たまには食べ過ぎで生きてる事の幸せとありがたみを実感するのも、悪くはないか、と・・・。 ・・・あ、そういえば、 ちょうど1年前、 この『ソフビ大好き!』でお世話になってるゲイトウエイさん周辺の飲食店を 『孤独のグルメ』か『絶メシロード』よろしく紹介しましたね(第239回「ときめく腹ごしらえ」参照)。 今回は、エリアをもっと広げて、その “名古屋市全体” 版、ってトコでした。 と同時に、 愉快に食事をしながら大好きなソフビの事ばかり考えている・・・、 という僕の自由で気ままな日常生活の紹介でもありました(笑)。 僕は、こうやって楽しく生きてます。 そして、これからも、こうやって楽しく生きていくつもりです。 人生が閉業する、その時まで・・・。 |