第231回 「ハラと呼ばないで」 2023.4
いやぁ~、 それにしても、WBC、盛り上がりましたねぇ~。 めちゃくちゃ興奮しました。 過去最高と思える豪華なメンバーによる、 シビれるような一戦一戦の戦いぶりに胸を躍らせ、その結果が “優勝” でしたから、 もう、大感動。 優勝の直後、 我が草野球チーム・マミーズのメンバーに、 世界で一番野球が強いのは、日本だーっ! ってメールしたら、 知ってます。 なんて返信してくるヤツがいて、笑ってしまいました。 実に愉快。最高の気分でした。 ・・・ですが、 その一方で気になったのが、 ネットニュースにもなっていた、 「野球ハラスメントにうんざり」 という、WBCや野球に興味が無い人たちの “声” です。 要は、 職場などで上司や同僚たちがWBCの話題で盛り上がっている際に、 「観た?」と聞かれて「観ていない」と答えると非国民扱いされるから不愉快だ、 っていう訴えなのでしょうけど、 もう、なんですかね、 そういうの、 逆にこっちがうんざり、なンですけど・・・。 そんな事で、いちいち “ハラスメント(嫌がらせ)” だなんて言うなよ、 って言いたいです、僕は。 もちろん、 世界大会だろうと何だろうと、 観たい人だけが観て、応援したい人だけが応援すればいいのだし、 観てない・応援してないからといって非国民扱い、なんて 決して正しい事ではないのですが、 話題に乗れない人の冷めた態度が盛り上がっている雰囲気に水を差し、 場を一瞬しらけさせるのは事実ですし、 自分自身が夢中で応援しているゆえ、思わず、勢い余って、 そうじゃない人に倒して “非国民扱い” と取られるような言動をしてしまう心情も 理解出来るじゃないですか。 それを “嫌がらせ” だなんて言ってたら、人間社会では生きていけないと思うンですけど・・・。 だって、 “他人との関り” って、そういうモンでしょ? 違います? 趣味嗜好や価値観が自分と全く同じ、なんて他人は、この世に一人としていないのだし、 へたすりゃ、常識だって異なりますよ、他人なんて。 そんな他人が、 自分には全く興味の無い話をしてきて温度差が生じたところで、それは仕方のない事。 少なくとも、“嫌がらせ” ではないですよ、“嫌がらせ” では。 仮に、非国民、だなんて言われたとしても、 「誰が非国民やねん!」 とか、 「なんでWBC観てないだけで、そんな事言われなあかんねん!」 とか、 そうやってツッコミを返して、 笑い飛ばせば済む話じゃないですか、バカバカしい。 もしも、本当に嫌がらせでそれをされていて、 そんなふうに笑って対応出来ない状況であるのなら、 それは、もう、 その破綻している人間関係、及び、お互いの人間性に そもそも問題があるわけで、 野球やWBCのせいではないですね。 「侍ジャパン、早く負けろ」、「WBC、早く終われ」 などと言ってた人も いたとか、いないとか・・・って話ですが、 もし、そんな人が本当にいたのなら、言いがかりにも程があります。 それこそ、“嫌がらせ” じゃないですか、腹立つ。 僕は野球が好きなので、WBCの話題には、たまたまついていけてましたが、 野球以外のスポーツにはあまり興味が無いゆえ、 ほかの世界的なスポーツの大会、 たとえば、サッカーのワールドカップとかオリンピックとかでは、 その話題で盛り上がっている人に「観た?」と聞かれた際に「観てない」と答えて、 非国民扱いされる事もあります。 でも、 だからといって、そこで、 嫌がらせされたとは、感じませんし、 早く負けろ、だとか、早く終われ、だとか、そんな事も思いません。 そこまで根性腐ってないですよ。 自分が楽しめない事を夢中で楽しめる人を、羨ましく思うだけです。 だって、 前々回(第229回「負けてたまるか」)でも述べたように、 人生は楽しんだ者勝ち、 ですから。 楽しめる事・夢中になれる事が多くある人の方が、幸せに決まってますもん、どう考えたって。 自分が興味の無い話を振られる苦痛は解りますが、 そこで相手を恨むのは筋違いだし、 ましてや、その話題の元にケチをつける (今回の場合なら、 「侍ジャパン、早く負けろ」、「WBC、早く終われ」などと言う事)なんて、 恥ずかし過ぎます、人として。 了見が狭くて、精神が歪んでますよ。 僕は決して立派な人間ではありませんが、そんな人よりは、圧倒的にまともだと思いますね。 そもそも、 趣味嗜好や価値観が大きく異なる他人と接して、 相手の感覚や神経が理解出来ず、すっきりしない気持ちになる事など、日常、いくらでもあります。 たとえば、僕の場合、 同じ野球で言うなら、 名古屋で生まれ育ったのに ドラゴンズファンではなく巨人ファン、 だなんて人に遭遇すると、 なんで? きしょっ! って思うし(スミマセン(苦笑))、 野球以外でも、 以前にも述べた事があるように、 僕は、 いい歳して、 あれ嫌い、それ食えん、 なんて言って偏食する人を、 幼稚でみっともない、と感じてしまうので(第134回「食べ物の好き嫌いは一切無し」参照)、 そういう人と遭遇すると、 子供か? きしょっ! って思うし(これまたスミマセン(再苦笑))、 それらが、つい、言葉や態度に出てしまう事もあります。人間ですからね。 また、逆の場合もあります。 これも以前から何度も述べている事ですが、 僕は幼い頃から特撮・実写作品にしか興味が無く、アニメ作品には疎いので、 アニメが好きな人、 あるいは、特撮・実写作品だろうとアニメ作品だろうと両方分け隔てなく楽しめる人からしたら、 何それ、面倒くさっ! きしょっ! って思われるかもしれませんし、 そんなような事を言われた事もあります、実際に。 けれども、 それらを、いちいち “嫌がらせ” だなんて言ってたら、 コミュニケーションなんて図れません。 話が合う人もいれば、話が合わない人もいるのが、世の中なのですから。 だいたい、 なんでもかんでも、ハラスメントにし過ぎなンですよ、昨今。 セクハラ、パワハラ、モラハラ、ジェンハラ、マタハラ・・・と、いろいろと問題になってますけども、 本当に悪意をもってされているものや、法律に触れるようなものは、ともかく、 何ですか、“野球ハラスメント” って・・・。 ヤキュハラ? なんじゃ、それ。 野球に興味が無いので みんなとWBCの話で盛り上がれない・・・、 たかが、そんな事で、 ウジウジゴチャゴチャ、何を言ってるンですか、アホらしい。 本当に何某かのハラスメントを受けて苦しんでいる人にも失礼ですよ、まったく。 誰かと意見が異なる時や みんなの話題に入っていけない時に、 いちいち「嫌がらせだ!」なんて言ってたら、キリがないですし、ホント、生きていけませんよ。 自分以外の人間は、みんな、“他人” なのだし、 仕事も遊びも恋愛も結婚も、社会生活は全部、その “他人” と関わらなければ、成し得ないンですから。 そういえば、 このエッセイも、ソフビに興味が無い人からしたら、“嫌がらせ” に思われるンですかね?(笑) いやいや、笑い事でなく、そう思う人、本当にいそうだなぁ・・・(惑)。 まぁ、ソフビに興味が無い人がわざわざ読みには来ないでしょうけど、 それでも、 たとえば、何か買い物をしようと、ゲイトウエイさんのホームページを訪れた際に、
そういう人がいる事を想定して、この際、はっきりさせておきましょう。 このエッセイは、“嫌がらせ” ではありません。 ・・・当たり前だ、っつの!(笑)
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