第36回 「ショッカー怪人に魅せられて・その2」 2007.1
前回に引き続き、
今回も、ショッカー怪人に関する愚筆によろしくお付き合いを願います。
今回は、
ミニサイズ人形(全長約10センチ)について述べてみたい。
いや、述べなければならない。
なぜかと言えば、
バンダイ(ポピー)のショッカー怪人ミニサイズ人形は、
ソフビ人形の歴史、いや、キャラクター玩具の歴史において
特筆に値する、驚異的なラインナップ数を誇る大ヒット商品であり、
ショッカー怪人の魅力を語る上で欠かす事の出来ないオモチャだからである。
ショッカー怪人のミニサイズ人形の話題に触れずして、
ソフビコレクターもライダーファンも名乗る事は出来ないだろう。
意味のあるサイズ、意味のあるラインナップ数
前回、“醜” と “美” の絶妙な調和、というショッカー怪人の魅力を
子供のオモチャとして見事に表現した、
バンダイのスタンダードサイズの怪人人形の素晴らしさを散々唱えさせてもらったが、
実は、
ショッカー怪人のソフビ人形としてスタンダードなのは
スタンダードサイズではなく、ミニサイズの人形なのである。
確かにショッカー怪人のスタンダードサイズ人形は素敵なオモチャなのだが、
ソフビ人形という商品としては、
第1次怪獣ブームの頃からあるゴジラ怪獣やウルトラ怪獣の方が
どうしても印象が強く、人気も高かった。
ソフビ、と聞いて、
ゴジラ怪獣の人形やウルトラ怪獣の人形より先に
ショッカー怪人の人形を思い浮かべる人は、まずいないだろう。
だが、
“怪獣” という巨大なキャラクターの人形が
そのようにスタンダードサイズとして定着していた分、
“怪人” という等身大のキャラクターの人形がミニサイズである事は、重要な意味を持った。
怪獣よりも小さい怪人=スタンダードサイズよりも小さいミニサイズ、
というイメージの一致が、
子供心にリアリティをもたらしたのだ。
そのピタリとはまったフィット感は、
リーズナブルな価格と駄菓子屋さんでも買える手軽さにも後押しされ、
ショッカー怪人の人形を圧倒的な存在へとのぼりつめさせた。
結果、ミニサイズ人形の世界では、
ゴジラ怪獣やウルトラ怪獣を凌いで、ショッカー怪人の人形が天下を取ったのである。
その確固たる証拠が、
先述したラインナップ数の多さであり、
その数、なんと50種以上。
スタンダードサイズの人形の30種以上、ってのも凄いンだけど、
それを遥かに超える商品化数。
しかも、
ただ多いだけではなく、
子供心をちゃんとリサーチした結果に基づく、意味のあるラインナップ数の多さ、と言えるので、
僕は好きなのだ。
ショッカー怪人、というのは、
次はどんな怪人だろう?
何の改造人間だろう?
と、当時の子供たちをワクワクさせながら次から次へと登場してきた、
存在そのものにコレクション性があるモンスターである。
よって、
人形を数多くラインナップさせる事は、
ショッカー怪人の価値や魅力、延いては『仮面ライダー』という番組の人気の理由を、
しっかりと理解・把握した展開であり、
キャラクター玩具を取り扱うメーカーとして、とても意義のある事だと思うのである。
商品化数の多さでは、
ブルマァクの『帰ってきたウルトラマン』のスタンダードサイズの怪獣人形も相当なものだが、
ショッカー怪人のミニサイズ人形ほど意味があるものではないと思う。
帰りマン怪獣のスタンダードサイズ人形は、
ブルマァクの “なんでもいいからやってしまえ” 気質(第23回「温かいヒーロー」参照)が、
いたずらに生み出しただけのラインナップの多さ、
という気がしてならないからである。
第1次怪獣ブームの終幕とともに昭和43年に倒産しながらも翌年再興したマルサンが、
時は流れて昭和46年の第2次怪獣ブームの際、
ゴジラやウルトラマンのキャラクター玩具を販売出来なかったがゆえに市場に送り込んだ、
あのオリジナル怪獣人形の無意味な(ヤケクソな)種類の多さにも似て、
僕ら子供たちの気持ちはどこかへ置き去りにされていた印象が強い。
いくら怪獣ブームとはいえ、
メシエ星雲人やササヒラーが人形になって多くの子供が喜んだとは、僕には思えないのである。
“子供に夢を与える” と言うよりは、
“会社の勢いを業界に誇示する” 事が第一目的の、ラインナップ数の多さだったのではないだろうか。
ソフビ怪獣人形のコレクターとなった現在では、
種類の多さはコレクションの醍醐味でもあり、
ブルマァクの帰りマン怪獣も堪らなく好きなシリーズではあるが、
当時の空気を知る世代としては、
ただ種類が多いからという事だけで単純には賞賛したくない。
子供の気持ちにしっかりと応え、
種類が多い事に意味があるショッカー怪人のミニサイズ人形に敬意を懐いて、
一線を画すのが正しい評価であろう。
僕はそう考える。
・・・まぁ、
バンダイが今日キャラクター玩具メーカーのトップとして君臨し、
ブルマァクがとうの昔に倒産してしまっている現状を見ても、
僕の意見が間違いである可能性は極めて低いと思う。
バンダイ(ポピー)のショッカー怪人ミニサイズ人形は、
当時の『仮面ライダー』の勢いやショッカー怪人の人気の凄さを物語る、最も “正しい” オモチャなのである。
夢よ再び
とにかく、当時のショッカー怪人の人気は本当に凄かった。
映画『仮面ライダー 対 ショッカー』の、伝説の名場面における子供たちの劇場での狂喜乱舞は、
それを物語る最も有名な話であり、とても衝撃的な体験だ。
地獄谷に対峙する、死神博士と一文字隼人。
「一文字隼人、貴様をこのまま無事に帰すショッカーか!
見ろ、貴様は罠の真っ只中だ!」
死神博士のこのセリフの後、
この映画最大の山場と言えるシーンが訪れる。
崖の上に次々とショッカー怪人が姿を現わし、名乗りを挙げるのだ。
ムカデラス! カメストーン! アルマジロング! ナメクジラ!
ザンブロンゾ! エジプタス! ゴースター! ユニコルノス!
カニバブラー! 狼男! トドギラー! ドクダリアン!
地獄サンダー! 蜘蛛男! ガマギラー! ドクガンダー!
ヤモゲラス! エイキング! スノーマン! さそり男!
イソギンチャック! 蝙蝠男! トリカブト! ゲバコンドル!
カメレオン! アリキメデス! ムササビードル! サラセニアン!
これまでにライダーに倒された怪人たちがよみがえった。総勢28名。
・・・圧巻である。
当時、僕は劇場でこのシーンを見て、
あまりの衝撃に体中がシビれた事をはっきりと憶えている。
興奮して立ち上がる子もたくさんいたし、
怪人たちの名前を
スクリーンに向かって一緒になって叫びだす子もいた。
あの劇場内の熱気は、
今でも忘れられない。
当時のショッカー怪人の人気の凄さは、劇場を異様なまでの雰囲気で包み込んだのだ。
ソフビ怪獣人形のコレクションを始めた頃、まずやってみたい、と思ったのが、
ショッカー怪人のミニサイズ人形を使っての、この名場面の再現である。
子供の頃も当然やってた。
机の上を崖に見立てて、
「ムカデラス!」 「カメストーン!」・・・と自分で叫びながら
ショッカー怪人のミニサイズ人形を並べていくのだ。
胸が躍った。
映画の名場面の再現なんて、
現在ならビデオやDVDで再生すれば済む話だが、
当時は、
集めたカードやブロマイドを見つめたり、
あるいはそうやってソフビ人形を使って再現するしかなかった。
でも、
それだからこそ思いは強くなった。
胸に焼きついた名場面の、
その感動と興奮を、自分自身の手で何度も何度も熱く甦らせる・・・、
とても楽しいひとときだった。
だが、
スクリーン通りに28体の怪人を、人形で揃える事は出来なかった。
ショッカー怪人のミニサイズ人形は、
前述した通り、リーズナブルなオモチャで、
確か1体100円だった(違ってたらゴメンナサイ)けど、
子供の僕からすれば、
やはり高くて、気軽には買えない代物だったのだ。
当時、僕のお小遣いは、一応“1日30円(日曜日のみ50円)”と決まっていたが、
躾なのか、
家計の事情なのか、
はたまた母親の気分なのか、
理由はよくわからないけど、お小遣いをもらえない日も結構あったし、
もらえたとしても、ジュースやアイスクリームなどを買って
すぐに使い果たしてしまう(ライダースナックだって買わなきゃならないし)ので、
ショッカー怪人のミニサイズ人形を買うためにお小遣いを貯めておく、なんて事も、なかなか出来なかった。
よって、
ほかのオモチャと同様、親にねだって買ってもらっていたわけだが、
おねだりしやすく、買ってもらえる確率も高かったとはいえ、
それでもやはり、28体も買ってもらうのは困難。
半分以上の怪人は、並べられないけどそこにいるものとして、
空想して遊ばなければならなかったわけである。
もちろん、
それでも充分にときめく時間は過ごせた。
夢見る気持ちと空想する力さえあれば、
いつでもどこでも楽しく遊べるのが、ソフビ人形。
ギミックによって動きが制限されてるわけでもないし、
ゼンマイのネジが止まったり、電池が切れたりするわけでもない、
もちろん壊れたりもしない。
ソフビ人形を動かすのは空想力である。
ソフビ人形で遊ぶ事自体が、空想をふくらませて楽しむ事なのだ。
子供の頃の、
無限に広がるその力を発揮すれば、
いない怪人をいる事にするなど、朝めし前であった。
何の違和感も無く自然に出来た。
でも、大人(コレクター)になり、
28体揃えての再現が、立場的にも財力的にも可能になった今、
子供の頃の夢をもう一度、と思い立ち、
ショッカー怪人のミニサイズ人形によるあの名場面の完璧な再現を、
コレクションを続けていく中で達成したい“最初の目標”に設定したのである。
目標に向かって少しずつコレクションが増えていくのは、実に楽しい事だった。
あの名場面の28人だけを優先的に探して買うわけではなく、
それ以外の怪人の人形だって、当然コレクションとして必要なのだから、
あくまでも、
“予期せぬ再会” や “風流な味わい” といった、
アンティーク・トイならではの醍醐味を堪能しながら、の蒐集活動である。
ただ目標に向かってまっすぐ進むわけでない。
子供の頃は発売されている事を知らなかった人形の存在を知ったり、
同じ怪人の色違い
(メーカーの刻印もそのままコピーしてしまった海賊版の可能性もあるが)
を揃えて見比べて楽しんでみたり、
そんな、
胸がときめくまわり道をしながら、
ゆっくりと少しずつ、だけと確実に進んでいくのだ。
これは堪えられない面白さだった。
だが、
コレクションが充実していき、目標達成までついにカウントダウンが始まった頃、
僕は衝撃的事実を知る事となった。
なんと、ヤモゲラスがミニサイズでは商品化されていなかったのだ。
ヤモゲラスのミニサイズ人形は、この世に存在しないのである。
ショックだった。
3大幹部のうち、ゾル大佐だけが商品化されていないのも、
まったくもって納得のいかない事だったが、
ヤモゲラスは、あの名場面の再現には必要不可欠な存在であり、
納得がいかない、では済まされない。
名場面の完璧な再現が出来ないのだ。
子供の頃からの夢の実現が最初から不可能な事であったという現実を、
受け入れなければならないのだ。
しかも嫌味な事に、
ヤモゲラスはスタンダードサイズとキングサイズではしっかりと商品化されていた。
キングサイズなんて、数体しか商品化されていないシリーズなのに、
なぜかラインナップに入っているのである。
腹が立った。
「キングサイズなんかいいから、ミニサイズで出しといてくれよ〜」
と、心の中で何度も嘆き、メーカーを恨んだ。
でも、
今まで自分が集めてきたショッカー怪人のミニサイズ人形を改めて眺めてみて、思い直した。
やはり凄い数である。
これだけの種類と生産スピードは、
子供の頃の僕をときめかせ、
大人になった僕をも充分に楽しませてくれているのだから、
素直に感謝しなければならない、と痛感したのだ。
現在は一応当時発売されたと思われる怪人は全てコレクション出来たが、
まだまだ僕の知らない成形色の人形や、
微妙に塗装色の異なる人形があると思う。
そこまで細かい資料はないし、完全な把握はまず不可能である。
映画の名場面に限らず、
どっちみち、誰もコンプリートなんて出来やしないのだ。
だからこそ、面白いのだし、ロマンが永遠に続くのである。
全部丸出しのヘアヌードよりも
下着姿のセミヌードの方が興奮するのと同じ感覚だ(笑)。
全部見えてしまった時より、
全部見ようとしている時の方が夢があって楽しいものなのだ。
(ほかの例えは無かったのか)
一抹の虚しさが漂うセックスが終わった後よりも、
セックスをしている最中の方が心が燃えていて充実感があるのと同じ感覚なのだ。
(だから、ほかの例えは無いのか)
それに、
次から次へと怪人が現れるという『仮面ライダー』のいちばんの魅力を、
商品展開で見事に表現してくれたわけだから、
一人や二人の怪人が抜けていたとしても、発売元としてその評価が下がるほどの事ではないだろう。
当時の子供たちの心に、これほどまでに応えてくれた玩具メーカーは
バンダイ(ポピー)のほかにはないのだし、
いまだに未知のカラーリングの人形に出逢える奥深さは、コレクターにとってこの上ない妙味である。
子供の頃、持っていない怪人の人形を空想力で補ったように、
ヤモゲラスのミニサイズ人形を心の中でコレクションに加え、名場面の再現は無事完了した。
楽しいコレクション
しかしながら、
世代を超えて愛され続けるウルトラ怪獣と違って、
ショッカー怪人は、
当時王座の地位にいながら、現在ではマニアックな存在となってしまっている。
バルタン星人とかピグモンとかと同じ感覚で、サボテグロンとかキノコモルグとか言っても通じない。
前回もチラッと述べたが、
僕らの世代と他の世代とでは、激しい温度差があり、認識もかなり異なるのだ。
僕はそれが口惜しい。
だから余計に、
ショッカー怪人の魅力を強く訴えたくなる。
ショッカー怪人は、間違いなく、第2次怪獣ブームの頂点を極めた悪役モンスターであり、
当時の空気を知らない、あるいは理解出来ない人たちに
ピント外れなケチをつけらたり小馬鹿にされたりするようなものでは、決してない。
アイドル歌手やロックミュージシャンに憧れるずっと前から、
僕の心の中で光り輝いていたスターであるショッカー怪人が、
正しく評価されない解釈は非常に不快である。僕の心が否定されてるようだ。我慢ならない。
・・・なんか愚痴っぽくなってきたので、思い出話に戻します(笑)。
ショッカー怪人の人形を見ていると、
僕には決まって聴こえてくる歌がある。
それは、
当時、モリサダくんという友達(第34回「幸せの青い鳥(ギャオス)」参照)が教えてくれた、
『仮面ライダー数えうた』である。
モリサダくんが持ってた仮面ライダーのLPに収録されていたこの曲が
僕はとても気に入り、
モリサダくんの家へ行くたびにレコードを聴かせてもらっていた。
♪ひとぉつ ひとぉつ
一つ目怪人ドクダリアン
人を喰っては 服残す〜
ふたぁつ ふたぁつ
不思議に消えるカメレオン
宝狙って 壁ぬける〜
・・・といった具合に、
ショッカー怪人の名前と特徴を歌っていくのだが、
初めて“数えうた”というものを知って楽しかったし、
何より、
大好きなショッカー怪人が次から次へと出てくる歌詞がたまらなく嬉しかった。
しかも最後は、
♪とお とお
トォ! と 蹴りこむ ライダーキック
我等の味方 仮面ライダー
と、
主役のライダーで鮮やかに締めくくられていて、
作詞した人は天才じゃないか、と子供心に感服したものだ(笑)。
いつもこの曲を聴いていたい、と思い、
必死で親に「仮面ライダーのLPが欲しいっ!」とねだったが、
僕が買ってもらえたのはLPから数曲が抜粋収録されたコンパクト盤で、
仮面ライダーの精神を歌った名曲『ロンリー仮面ライダー』や
後に主題歌にもなる『ライダーアクション』などは聴けたものの、
肝心の『仮面ライダー数えうた』は収録されておらず、
それを聴くためには、
やはりモリサダくんの家を訪ねなければならなかった。
それでは最後に、
その懐かしい『仮面ライダー数えうた』の歌詞に合わせて、僕のコレクションを紹介していこう。
♪ひとぉつ ひとぉつ 一つ目怪人 ドクダリアン 人を喰っては 服残す〜 |
♪ふたぁつ ふたぁつ 不思議に消える カメレオン 宝狙って 壁ぬける〜 |
♪みっつ みっつ ミイラ怪人 エジプタス 火を吹きつけて 人殺す〜 |
♪よっつ よっつ 夜しのび寄る コウモリ男 生血を吸って 人倒す〜 |
♪いつつ いつつ 石に固める トリカブト 緑の毒液 吐きかける〜 |
♪むっつ むっつ ムチふりまわす サラセニアン 人の首絞め 地にもぐる〜 |
♪ななつ ななつ 何でもとかす ナメクジラ 形を変えて しのび込む〜 |
♪やっつ やっつ 闇夜に覗く ヤモゲラス 部屋の天井 這いまわる〜 |
・・・って、
またヤモゲラスがネックじゃん!
なんで商品化してくれなかったのかなー、ホントにもぉ!
・・・気を取り直して、
♪ここのつ ここのつ 子供を狙う ムカデラス 催眠電波で 人襲う〜 |
♪とお とお トォ! と 蹴りこむ ライダーキック 我等の味方 仮面ライダー |
・・・いやぁ、実に楽しい。
遊ビ、喜ビ、ミニソフビ。
並ビ、侘ビ寂ビ、ミニソフビ。
あぁ、『仮面ライダー』の世代で本当によかったなぁ〜。 ←こればっか(笑)
『仮面ライダー』放映当時の写真。 僕が食べてるのは仮面ライダーの綿菓子。 となりは従弟。腕の方向が逆ながら(笑)、 一文字隼人になりきって変身ポーズを決めている。 服には、やはり仮面ライダーの絵が・・・。 僕らの1日は、 仮面ライダーに始まり 仮面ライダーに終わっていた気がする。 この従弟とは、よくライダーごっこをして遊んだ。 僕は、ピラザウルスやザンジオーなど、 怪人役をすすんでやっていた。 ・・・懐かしい。 |
引用 : 『仮面ライダー数えうた』 日本コロムビア株式会社
作詞 中瀬当一
作曲 菊池俊輔
歌 子門真人、コロムビアゆりかご会