真水稔生の『ソフビ大好き!』


第253回 「例外・番外・想定外」 2025.2

今まで、この『ソフビ大好き!』の中で何度も述べた事ですけど、
僕は、怪獣映画や特撮ヒーロー番組などの実写作品をこよなく愛する反面、
アニメ作品には、まったく興味や知識がありません。
映画やテレビ番組が “絵” で描かれている時点で、心のシャッターが下りてしまうンですよね。
物語に入っていけないのです。

 大人向け、子供向けに関わらず、映像作品は、
 人間(俳優)が出てくる実写のものこそが、観るに値する “本物” で、
 人間(俳優)が出てこず、絵で描かれているものは、真面目に観てもしょうがない “偽物(ウソんこ)” だ、

って認識が、
なぜか物心ついた頃から脳の中に備わっていて、
アニメ作品のテレビ番組も、子供なので、一応観ることは観るのですが、

 こんな “子供だまし” には騙されないぞ、

って思ってたンです。子供なのに・・・(笑)。

特に同世代の人(僕は昭和39年生まれ)からは、「信じられない」と神経を疑われ、とても珍しがられますが、
たとえば、就学前なら、
『鉄腕アトム』とか『オバケのQ太郎』とか『タイガーマスク』とか、
そんな、子供なら誰もが愛した国民的人気番組も、
“アニメ” というだけで端から作品世界に入り込めず、只々、退屈でしかありませんでしたし、
実写ドラマでも、
子役時代の水谷豊さんが主演した『バンパイヤ』は、
水谷豊さん演じるトッペイが狼に変身するところまでは夢中で観てるンですけど、
変身した途端、その狼がアニメーションになってしまうので、

 なぁ~んだ、このお話は “ウソんこ” なンじゃないか。
 つまンね。

って具合に、
毎回、そこで醒めてました。
しかも、途中から裏で『ウルトラQ』の再放送が始まったので、そちらを観るようにもなってしまいました。
再放送とはいえ、なんたって「ウルトラQ』だし、

 “ウソんこ” の狼なんか観てる場合じゃない、

って幼心に思った事を憶えています。

就学後になると、
いよいよ “テレビまんが” の全盛期がやってきて、

 毎日、よるの6時台や7時台には、
 どのテレビ局でも、特撮ヒーロー作品やアニメ作品の子供番組が放送され、
 土曜に至っては、8時台も、『人造人間キカイダー』、それが終わると続けて『デビルマン』・・・、

なんていう、こども王国のような凄い時代になりましたが、
その土曜の夜でさえ、
『人造人間キカイダー』を観終わったら、
『デビルマン』はオープニングの歌だけ聴いて、
その後すぐ、チャンネルを、裏番組だった『8時だヨ!全員集合』に変えていました。
そうすれば、番組後半のコントは観る事が出来ましたからね。
ドリフを観たい、って気持ちは、
実写作品の『人造人間キカイダー』のためには犠牲に出来ても、
アニメ作品の『デビルマン』のためには犠牲に出来なかったンです。
もちろん、
『ルパン三世』とか『マジンガーZ』とか『バビル2世』とか、
そんな、これまた子供なら誰もが愛した国民的人気番組にも、まったく心動かず、就学前と同様に、只々、退屈に感じていた次第。

やがて、小学生の高学年から中学生にかけての頃になると、
特撮ヒーロー作品よりもアニメ作品の方が圧倒的に支持され始め、

 子供番組=アニメ作品、

って世の中になってしまったので、
それがどうにも無為無聊で淋しくて、かつ悔しくてたまらず、
その勢い余って、アニメ作品を毛嫌いし、敵視するようにまでなってしまいました。
『宇宙戦艦ヤマト」が映画化されブームとなり、主題歌も大ヒットしましたが、

 ♪銀河をはなれイスカンダルへ・・・

とか

 ♪燃えるロマン・・・

とか言われても、

 “絵” じゃん!
 そりゃ宇宙だろうと銀河の果てだろうと、どこへでも行けるだろぉよ! “絵” なンだから・・・。
 燃えねぇよ! そもそもロマンなんか無ぇンだから・・・、

なんて心の中でボヤいてました。
もちろん、劇場へ観に行きもせず、ろくにお話の内容も知らずに、です。

そういう、変な子供だったのです。

なので、
大人になって始めたソフビ蒐集という趣味・・・ってかライフワーク(笑)にも、
それは必然的に反映されて、
アニメ作品に登場したキャラクターの人形は、
アンティーク・トイ・ショップや骨董市等のイベントで見かけて、どんなに懐かしさを感じて、どんなに可愛いと思っても、
買わないどころか、手に取って見る事すらしませんでした。
端から蒐集対象外、でしたのでね。
僕のコレクションケースの中に、“アニメキャラ” はいないのです。

・・・ただ、ほんの一部、これらを除いては・・・。
         
           
昭和54年の4月から翌年の3月まで放映された『ザ☆ウルトラマン』と、
平成元年に公開された映画(アメリカではその2年前にテレビ映画として放映済み)『ウルトラマンUSA』に
登場したキャラクターのソフビ人形たちです。

べつに、

 たとえ “アニメキャラ” でも、これらだけは別格・・・、

というわけではありません。
いくら円谷プロだ、ウルトラシリーズだ、といっても、アニメはアニメ。愛情の欠片も湧いてきませんのでね。 
それに、『ザ☆ウルトラマン』なんて、
以前、第33回「実写ドラマ大好き!」の中でも述べたとおり、
放映当時(中学3年生でした)、

 “ウルトラマン” がアニメになった、

という事実が、悔しくて不愉快で、どうしても許せず、
ただの1話も観ていないくせに、

 なんで “特撮の円谷プロ” がアニメ作品をやるのか!?
 それも “ウルトラマン” をアニメにするなど、正気か!?
 天国にいる特撮の神様・円谷英二に、
 申し訳ないと思わないのか!? 恥ずかしくないのか!?

・・・なんて内容の
苦情の手紙(今考えたら失礼極まりない文章だったけど)を
円谷プロに送ったくらい、気に入らないものでしたので、
僕の中では、
ウルトラシリーズとして認めていなかったし、
円谷プロの作品だ、って事すら勝手に否定していました。
そんな番組のキャラクターの人形を、
自分の心体の一部とも思っているソフビ人形のコレクションに、
加えるはずがないのであります。 

では、なぜ蒐集・所有するに至ったのか、といいますと、
それは、先述したように、
アニメ作品には興味も知識も無く、『ザ☆ウルトラマン』をただの1話も観た事が無かったがゆえの、
“無知” が引き起こした失態が、そもそもの始まりであります。

あれは、今から37年前、ソフビ人形の蒐集を始めた年、
初めて東京のアンティーク・トイ・ショップに出かけた際の事。
以前、第66回「過去、現在、そして未来へ」第169回「忘れじのソフビ通販」の中で述べた、

 たまたま読んだ雑誌の記事で、

  東京にはアンティーク・トイ・ショップが何軒もあり、
  そこに行けば、幼い頃に遊んだ懐かしいソフビ人形に会える・・・、
 
 と知って胸が躍り、
 突き動かされるかのように、その記事に載っていたお店へ出向いた、

って時の話です。

初めての東京のアンティーク・トイ・ショップ、それも、最初の1軒目。
忘れもしません、青山のビリケン商会さんでした。
その雑誌に載ってた地図が粗雑なものでしたので、最寄り駅を降りてからすぐにはお店に辿り着けず、
電話で正しい場所や行き方などを聞く事になったのですが、
店員さん(昔からのコレクターなら御存知の、当時、丁寧な接客で有名だった高橋さんです)が
とても感じの良い応対で説明して下さり、かつ、到着したらお店の外に出て待ってて下さっていて、
お店に好印象を持ったのはもちろん、
アンティーク・トイ・ショップというものが、つまりはソフビが、
これからの僕の人生を明るく幸せなものにしてくれる予感がしました。
お店に一歩足を踏み入れた途端、
想像をはるかに超える品ぞろえの充実度で並んでいたソフビたちに圧倒され、
好印象と幸せの予感が間違いでなかった事が、“秒” で証明されてしまいました。
しばらくは、そんな店内を、感動したまま見渡していましたが、
ひとつ、ふたつ、みっつ・・・と手に取り、買うものを決めていくと、ときめきで胸がはち切れそうになり、
段々と興奮してきた(笑)事を憶えています。

そんな中、ふと、この、見慣れぬ怪獣の人形が目に留まりました。


 ん? 何だろう、この怪獣・・・。なんかワニみたいでカッコいいなぁ・・・、

って思い、手に取ると、
お腹に “ワニゴドン” って名前と “円谷プロ”の刻印がありました。それと、ポピーのロゴマークも・・・。

 ワニゴドン? 知らんなぁ・・・。
 けど、ポピー、って、あのポピーか・・・。
 はは~ん、
 って事は、これは、
 僕がもうソフビ人形では遊ばなくなった頃、つまりはマルサンやブルマァクのちょっと後の時代に
 ポピーが発売したであろうウルトラ怪獣のソフビだな・・・、

と憶測しました。
そして、

 僕が知らない怪獣、って事は、
 子供の頃に全話しっかり観ていなかった『ウルトラマンタロウ』か『ウルトラマン80』に出てきた怪獣だろう、

って当たりもつけ、

 知らない怪獣だけど、
 カッコいいし、ポピーだし、円谷プロだし、たぶんウルトラ怪獣だろうし、
 一期一会だ。よし、これも買っておこう、

と決めたのでした。
なんせ安かった(500円でした)しね。

で、もう既に買う事を決めて手にしていた、
マルサンのバルタン星人や
ブルマァクの550円サイズのレッドマン(袋入りのデッドストック品)やミニサイズのキングジョー、
その他諸々と一緒に、レジへ持っていきました。
ちなみに、
バルタン星人は15,000円で、レッドマンは9,000円、キングジョーのミニは1,000円でしたかね。
今じゃ考えられない値段ばかりですが、
そんな事を言い出したら、発売当時なんて、何百円・何十円のものなのですから、
気にしても始まらない話です(笑)。

ただ、『開運!なんでも鑑定団』なんてテレビ番組もまだやっていない時代でしたから、
昔のオモチャにプレミアが付いて高額で取引されている事など、一般的にはまだまだ知られていませんでしたので、
あれもある、これもある、って、いちいち驚いてはしゃぐように店内を物色する僕の様子から、
そんな、何も知らない “一般人(マニアでもコレクターでもない人)”ではないか、と思われたのでしょう、
会計の際、高橋さんが、
いちばん最初にキングジョーのミニを手に取り、

 「こちら、1,000円ですけど、よろしいですか?」

って、心配そうな口調で聞いてきた事を憶えています。

 何も知らない “一般人”ゆえ、
 こんな小さなオモチャが1,000円もするわけがない、って先入観から、
 値札シールの金額を、“0” を一つ少なく見間違えているのかもしれない・・・、

と気遣い、
その中でいちばん小さい(しかも、ちゃちなつくり(笑))ゆえ
事の重大さが解かり易いであろうキングジョーのミニを例にとり、

 今は、こんなものが、こんな高い値段なンですよ。それでも買いますか?

って意味の確認を、わざわざして下さったわけです。

一瞬、

 値札が貼ってあるからわかっているのに、なんでそんな事を聞くのかな?

って思ったのですが、すぐに高橋さんのその意図が察し出来て、

 あぁ、こんなマニアしか来ないような特異なお店なのに、
 店員さんは、
 ちゃんと一般的感覚を持ってるンだぁ、そして、優しいなぁ・・・、

って安心し、ほのぼのとした気分になったンですよねぇ。
アンティーク・トイ・ショップには、ときめきとやすらぎがある・・・、そう感じました。

・・・で、そんな気持ちの良い買い物が出来た勢いのまま、
下北沢の懐かし屋さんとか高円寺のゴジラやさんとか、ほかのアンティーク・トイ・ショップも、
2日かけて、次々と廻ったのですが、
懐かし屋さんの店員さん(これまた、昔からのコレクターなら御存知の、本業はモデルの菊池さんです)も
ゴジラやさんの店員さん(これまたこれまた、昔からのコレクターなら御存知の荒木さん(のちのロイヤル商会さん)です)も、
皆さん、本当にとても優しくて、
いろいろ質問に答えて下さったり、面白いお話を聞かせて下さったりで、
もう、嬉しくて楽しくて、
ソフビを買えるだけ買いまくりました(社会人2年目だった当時の給料の2ヶ月分は使い果たしたと記憶しています)。

ただ懐かしいソフビと出会える、懐かしいソフビが買える、ってだけでなく、
そうやって、行く店行く店で店員さんたちに親切に対応してもらえた事も、
僕をアンティーク・トイ・ショップの虜にした要因かもしれません。

ホント、とても幸せな買い物であり、ゴキゲンな旅でした。

そして、
そんな弾む気持ちで名古屋に帰ってきてから2、3週間過ぎた頃だったでしょうか、
今度は『怪獣玩具』なる本(ソフビコレクターの倉治隆さんが出していたコレクションの写真集)を
書店で見つけて、

 うわぁ、こんな本が出てるンだぁ・・・、

って感動し、即、購入したのですが、
家に帰ってその写真集の頁をめくっていくうち、僕は衝撃的事実を知ったのです。

・・・そうです、ワニゴドンは『ザ☆ウルトラマン』に登場した怪獣だったのです。

なんと僕は、

 なんでこんな番組を作るのか!?

って円谷プロに苦情の手紙まで書いたくらい馬鹿にして嫌っていた作品に出てきたキャラクターの人形を、
コレクションに加えてしまっていたのです。
それも、わざわざ東京まで新幹線に乗って買いに行って・・・(苦笑)。

 知らないウルトラ怪獣、って事で、
 『ウルトラマンタロウ』か『ウルトラマン80』の登場怪獣だろう、って当たりを付けた際、
 『ザ☆ウルトラマン』は頭に浮かばなかったのか?

と思われるかもしれませんが、
前述したように、
『ザ☆ウルトラマン』は、僕の中では勝手にウルトラシリーズから除外し、存在を無視していたような番組でしたので、
まったく、かすりもよぎりもしなかったンですよねぇ・・・。
ワニゴドン
ポピー製 キングザウルスシリーズ、全長約22センチ。

番組放映当時の商品。
ただ、

 チッ! なンだてぇ~、アニメの怪獣だがやぁ、これぇ・・・、

って心の中で吐き捨て、

 高橋さんも、
 キングジョーのミニを手に取って、「こちら、1,000円ですけど、よろしいですか?」じゃなくて、
 このワニゴドンを手に取って、「こちら、アニメの怪獣ですけど、よろしいですか?」って聞いてくれよぉ~、

なんて思いながら(笑)、
一度はコレクションから外そうとしたものの、
見ると、やっぱりワニみたいでカッコいいし、
高橋さんら各お店の店員さんたちの優しい接客をはじめとする、
初めて東京のアンティーク・トイ・ショップへ出かけた旅の良き思い出とともに、
もう、愛着が湧き始めちゃっていたので、

 う~ん・・・、

と唸って踏みとどまり、
元の位置(当時はコレクションケースなど無く、ステレオの上に飾っていました)に戻しました(苦笑)。
それに、
その倉治さんの本を見たら、

 ワニゴドンの隣に写ってる、このシーグラって怪獣もカッコいいなぁ・・・、

なぁ~んて思えてきて、
くすぐられちゃったンですよね、コレクター心理を・・・。
シーグラ
ポピー製 キングザウルスシリーズ、
全長約18センチ。

番組放映当時の商品。

気づけば、
コレクションから外すのとは180度異なる、

 集めなきゃ!

って気持ちにいつしか変わってしまっていて、
そのシーグラ、レッドスモーギ、ピグ、と『ザ☆ウルトラマン』の怪獣人形たちを買い揃えていきました。

そうなると、

 怪獣がいるのに、それと闘う主役のヒーローがいないのはおかしい、

って事で、
ウルトラマンジョーニアスの人形も入手し、
そうこうしているうちに『ウルトラマンUSA』の
ウルトラマンスコット、ウルトラマンチャック、ウルトラウーマンベスのソフビ人形も発売され、

 ウルトラマンジョーニアスを持っているのに、この3人をスルーするわけにもいかないだろう・・・、

って事で、
これまた迷わず購入、という運びとなりました(苦笑)。

もう、その頃になると、
ソフビコレクションを始めて1年以上経っていて、
バンダイのウルトラ怪獣シリーズ(ウルトラ怪獣コレクション)をはじめとする現行品のソフビを
近所のオモチャ屋さんでしこたま買っていたので、店員さんも僕の蒐集対象を心得ていて、
バンダイの新商品のソフビが入荷すると同時に、その中から僕が買う分を取り置きしておいてくれるようになっていたのですが、
或る時、そんな取り置きしておいてくれた商品を引き取りに行った際、
その中に当時発売されたばかりの『ウルトラマンUSA』関連のソフビが入ってなかったので、

 「あれ? USAのウルトラマンたちは?」

って尋ねたら、

 「え? 要るの? アニメだよ、あれ」

なんて逆に尋ねられてしまいました。
なので、

 「たとえアニメ作品でも、
  一応、“ウルトラシリーズ” だし、
  オモチャとしても “ウルトラヒーローシリーズ” だし、
  シリーズは揃えなかんのだわ~(名古屋弁で “揃えなければならないンだよ~” の意)」

なんていうコレクター心理(ってか、行きがかり上そうなっちゃった、僕の独断と偏見による勝手な線引きの言い訳)を
店頭で説明した事を憶えています。


・・・と、これが、
想定外だった番外のソフビ人形が例外としてコレクションに加わってしまった理由と経緯です。
すべては、

 ワニゴドンを知らなかった、
 けれどカッコいいと思っちゃった・・・、

ってのが、始まり。
やっぱ、ワニは、
恐竜の生き残りみたいなものだから、カッコいいですからね。
それがウルトラ怪獣になっちゃってたら、もう・・・(苦笑)。

もしも、ワニゴドンがワニの形をしていなかったら、
僕は、『ザ☆ウルトラマン』関連のソフビも
『ウルトラマンUSA』関連のソフビも、
コレクション対象外として扱い、
いまだに所有していなかったかもしれません。 
ただ、

 ワニのせいでコレクションに一貫性を欠く事になってしまった・・・、

とは思っていないンですよね。
だって、
『ザ☆ウルトラマン』のウルトラマンジョーニアスも、
「ウルトラマンUSA』のウルトラマンスコットもウルトラマンチャックもウルトラウーマンベスも、
後にウルトラ兄弟の活躍を描く劇場作品に登場して、現在では晴れて “実写キャラ” となってますから、
今や、彼らもウルトラマンやウルトラセブンらと同等の、僕の夢の世界に住まう存在、と位置付けられるのです。
 
だったら、当然、そのソフビ人形を所有している事は正解ゆえ、

 買っといて良かったぁ~、

ってなもんで、

 ワニのおかげでコレクションが充実した・・・、

って思っているくらいです。


・・・と、
そんなワニへの感謝の気持ちを込めて、先日、ワニの肉を食べてきましたーっ!(笑)
     

愛知県犬山市にあるリトルワールド(世界各国の民族文化を紹介している野外博物館)には、
アフリカンプラザというアフリカの料理が食べられるレストランがあり、
そこでは、ワニの肉が食べられるのです。
写真はワニの串焼きですが、ほかにも、ワニの唐揚げやワニ骨ラーメン、なんてメニューもあります。

初めてワニの肉を食べましたが、
強暴そうな見た目からは想像しづらい、クセも臭みも無いやさしい味で、鶏肉みたいで美味しかったです。

当然の事ながら、
牛肉や豚肉や、それこそ鶏肉を、普段は食べている日本人の僕ですが、
たまには、例外として、“ワニ” なんていう番外の肉を食すのも、想定外の感動があって良いものです(笑)。


・・・って、今回も食レポで終わる事になってしまいました(苦笑)。


・・・あ、そうそう、
アルバイト先で「ワニの肉、食べてきた」って言ったら、
数人の同僚から、

 「よう、そんな気持ち悪いモン、食うなぁ・・・」

とか、

 「ゲボッ! 聞いただけで吐き気がする!」

とか、
散々な言われようで、ドン引きされてしまったのですが、
そこで思い出したのが、
数年前、『ザ☆ウルトラマン』のDVDを持ってる友人に頼んで、数話、観せてもらった時の事です。
その中にワニゴドンの回もあったのですが、
分裂怪獣、って事で、クライマックスでは3匹も出てくるンですよね、ワニゴドン・・・。
それを知って、

 500円で買えたあの頃に、もうあと2体、買っときゃよかったなぁ・・・(笑)、

って思ったンですよねぇ・・・。
そうすれば、劇中の場面がコレクションで再現出来ましたから。

 やっぱ、何につけても、“知らない” というのは損だ。そして、愚かだ・・・、

って痛感したのです。
なので、
食べた事が無く、どんな味がするかも知らないのに、
馴染みの食文化ではないがゆえの先入観だけで、気持ち悪いとか吐き気がするとか決めつけて、
ワニの肉料理を否定する彼らを、

 愚かだなぁ・・・、

と心の中で嘲笑ってやった次第です(笑)。

・・・ん? 待てよ。

 実写作品は愛するけど、アニメ作品には興味も知識もない、

なんて、
考えてみたら、偏食のようなものじゃないか。
って事は、
そうやって、
食べた事がない(=味を知らない)食べ物を否定する愚かな人たちや、
それこそ僕が普段から馬鹿にしている、
いい歳こいて

 あれ嫌い、それ食えん・・・

なんて “駄々っ子” みたいな事を
恥ずかしげもなく言うみっともない人たちと、要は一緒、って事だよだなぁ・・・。ダサ~(苦笑)。








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