真水稔生の『ソフビ大好き!』


第258回 「続・食べる事は生きる事・その2」 2025.7

今回も読みに来て下さった方、
どうもありがとうございます。お疲れ様です。
元気に生きるため、美味しい食事、愉快に摂ってますか?
僕は摂ってます(笑)。
そんな僕の “明るく楽しい食生活”、前回に引き続き、紹介させていただきますね。

まずは、こちら。 
KATSU-ZEN
愛知県春日井市知多町2の97 0568-33-4391
営業時間:午前11時~午後2時30分、午後5時~午後9時30分
定休日:木曜日

名古屋の隣は春日井市にある定食屋さんで、
僕のような揚げ物好き(第157回「愛する君は黄金色」参照)が足繁く通う、
揚げ物が美味しい事で有名なお店です。
どの揚げ物も
ホント、小躍りしたくなるほど美味しいので、
僕は、密かに “歓天喜地の揚げ物屋” って呼んでいます(笑)。
 
中でもいちばんのお気に入りは、これ。
人気ナンバー1メニュー・海老かつ定食。
やや粗めの衣に
柔らかい肉質のピンク海老が
ぎっしり詰まっていて、
もう、最高の食感にして最強の味。
食べ応え抜群。絶品中の絶品です。 
   
タルタルソースは、こだわりの自家製。
ピクルスの酸味が効いていて、
揚げ物独特の “油感” を軽減しながら、爽やかな口当たりを演出してくれます。

キャベツにかけるドレッシングも自家製で、これが超美味。たまりません。
午後5時以降のディナータイムならば、御飯とキャベツがおかわり自由ですので、
メインの海老かつには手を付けず、
まずはドレッシングをかけたキャベツだけで1杯めの御飯を・・・、
なんて食べ方も “有り” です。
ってか、僕はいつもそうしています(笑)。

揚げ物とキャベツは、その相性の良さを誰もが認める “名コンビ” ですが、

 メインの揚げ物と添え物のキャベツが対等に美味しく味わえる・・・、

というのは、なかなか無いのではないでしょうか・・・。
凄いお店だと思います。感服。そして満腹。
 
   
エビビルゲ
ポピー製、全長約15センチ。

御存知『超人バロム・1』に登場した、海老の怪人です。
以前、第54回「僕らのバロム・1」の中でもチラッと紹介したこの人形は、
番組放映時(昭和47年)の商品。

顔から肩にかけて生えてる細かい棘が、
昭和のデフォルメソフビゆえ、手に持ち遊ぶ子供の安全を配慮して実物ほど尖っておらず、
優しい感触のものに仕上げてあるので、
その心地良い刺激が、
KATSU-ZENさんの海老かつのやや粗めの衣を思い起させます(笑)。 
   
また、ミニサイズ人形という廉価版玩具でもあるため、雑な造形で、
後頭部が
このように冗談みたいな絶壁(笑)。
その、垂直に切断したような表面には、
これまた優しい感触の細かい凹凸があり、
名古屋名物の
“ゆかり(坂角総本舗の海老せんべい)”を
思い起させ、
とことん “海老の食べ物” してる、
食欲を刺激するソフビなのです(笑)。


前回(第257回「続・食べる事は生きる事」)の、エレキバスのところでもチラッと述べましたが、
このドルゲ魔人を「エビビルゲ」と言うか「エビゲルゲ」 と言うか、で、
『超人バロム・1』の話題で本当に楽しみ合える相手かどうか、が簡単に判別出来るので、
“リトマス試験紙” としても重宝する(笑)怪人です。

だって、
“怪腕魔人エビビルゲ” ってサブタイトルが付いた回に登場したエビビルゲ本人が、
自分自身の事を「エビビルゲ」って名乗っているのですから、
それがエビゲルゲになるわけありません。間違えようがない無いのです。
にもかかわらず「エビゲルゲ」だなんて平気で言えるのは、
番組を観た事が無い証拠。話になりません。
また、
番組を観た事が有るのにそんな間違えをしているのであれば、
それはもう、問題外。
無神経というか、不誠実というか、およそ信用しかねます。
『超人バロム・1』に対して “愛” を持っていない人物である事確定、ですからね。
  そんなンで『超人バロム・1』の話をしようだなんて、

 バカにしてるのか・・・?

とさえ、思ってしまいます。
なので僕は、

 「エビゲルゲ・・・」

って無作法に言われた途端、その人と心をもって会話する気が失せます。

・・・そういえば、
以前、付き合っていた女性と、或る時、食べ物屋さんの話をしていて、
その女性が春日井市に住んでいた事から、僕はKATSU-ZENさんの話題を振ったのですが、
どうにも話が噛み合わないので、おかしいと思い、
よくよく聞いてみたら、
その女性は、なんと、
KATSU-ZENさんでなく、とんかつ店チェーンのかつやさんの事だと思ってテキトーに調子を合わせていただけだったうえに、
更には、春日井市民なのにKATSU-ZENさんを知らない事も判明して、

 なんだ? こいつ・・・、

と思って、脱力してしまった事がありました。
あの時も、心をもって会話する気が失せましたね。愛が急に冷えました(笑)。


続きましては、こちら。
  ダラット マリムラ
名古屋市瑞穂区下坂町4の15 スターリア1C 090-3250-2091
営業時間:午前9時~午後3時
定休日:水曜日

ベトナム料理屋さんなのですが、
日本人でもフツーに馴染めるカフェ、って感じで、一人でも入りやすいお店です。
・・・ってか、
モーニングサービスもやってるから、本当にカフェなンですけどね(苦笑)。

場所も、大通りには面していないので “隠れ家” っぽく、
騒々しくない、穏やかで落ち着いたその雰囲気が、とても気に入っています。
それに、何より、料理が美味しいのでね。
食べるたびに、毎回、自然と笑顔になっている自分に気づきます。
 

ベトナム料理は、
もう、20年以上前になりますが、
友人に「美味しいから・・・」と或るお店に連れていかれて食べたのが最初で、
その友人が食べ物の好き嫌いの激しい人であったがゆえ、その味覚をあまり信用していなかったものの、
食べてみたら本当に美味しかったので驚きました(笑)。
以来、大好きになって、今では当たり前のように食べています。

ただ、
そのお店は、もう、無いンですよねぇ・・・。
気に入ってその後も頻繁に利用させていただいていたにもかかわらず、
残念ながら閉店してしまったンです(・・・なんか、多いなぁ、このパターン)。
けれど、
芝居の稽古で時々使わせていただく文化施設の近くに
このお店を見つけましたので、
僕の “明るく楽しい食生活” から
“ベトナム料理” が外れずに済んでる次第。ラッキー!
・・・芝居やってて良かった(笑)。


今日は、バインホイと生春巻きのランチセットで舌鼓。
バインホイとは、
網状のビーフンのシートに
肉や野菜を包んで食べるベトナムの伝統的な料理。
味も食感も、和食には絶対に無いもので、
異国情緒あふれる美味しさが堪能出来ます。

生春巻きは、
先述の友人に連れてってもらったお店で初めて食べた際、
具材を巻いてある半透明のライスペーパーが、
食べられるものなのか、食べられないものなのか、
判からず、

 「これ、手で剥いて食べるの?」

って聞いて笑われた事を、食べるたびに思い出します(苦笑)。

こんな美味しい食べ物の存在、そして食べ方まで、親切に教えてくれたその友人に、感謝。 

ところで、ベトナムで思い出すのが、
『仮面ライダー』(昭和46~48年放映)に登場したゲルショッカーのブラック将軍です。
着用している軍服の胸に3つの勲章が付いていたのですが、
当時大ブームだったカルビーの仮面ライダースナックのおまけカード(いわゆる “ライダーカード”)の、
ブラック将軍のカードの裏に、
その3つの勲章の説明が載っていて、
それが、

 ゲルショッカーの怪人、つまり、二つの動植物を合体させた改造人間、というものを発案した事でもらえたもの、
 ヨーロッパでの功績によりもらえたもの、
 ベトナムでの功績によりもらえたもの、

って内容だったンですよね。
それで、
確か、ヨーロッパとベトナムでの功績には、
それぞれ

 “○○作戦” の成功”、

って、指揮した作戦の名称が載ってて、
ヨーロッパの方は憶えていないのですが、
ベトナムの方が “ベトナム秘密作戦” って名称だった事は、よく憶えているンです。
子供心に、

 秘密・・・? いったい、何をしたンだろう?

って思ったものですからね、それが印象的で・・・。

まぁ、
“秘密” なンですから、
具体的にどんな作戦だったか、ゲルショッカーの人に聞いても教えてはもらえないでしょうけど(笑)、
ベトナム料理が好きな大人になった今、とっても気になるところです。
   
ヒルカメレオン
バンダイ製 仮面ライダーソフビ道、全長約10センチ。

平成15年に発売された食玩ソフビです。

番組放映当時、
この怪人がブラック将軍の正体だと知った時、

 え・・・?

と、なんだかビミョーな気持ちになった事を憶えています。

だって、カッコよくないンだもん(笑)。
ゾル大佐の正体である狼男も、
死神博士の正体であるイカデビルも、
地獄大使の正体であるガラガランダも、
みんな、
大幹部の正体として相応しい、それなりに特別感のある、
カッコいい姿形をした怪人だったのに、これは・・・(苦笑)。

それに、
カメレオンの怪人といえば、死神カメレオンで、
ヒルの怪人といえば、ヒルゲリラですから、
どちらも不気味なカッコよさのある魅力的な怪人だったのに、
その二つの元となる生き物を合体させたら、
なんでこんなマヌケな見た目の怪人になっちゃうのか、
子供心にとても不思議で、かつ、残念でした。 
このシリーズでは、前年に、
狼男、イカデビル、ガラガランダ、という、ショッカーの大幹部の正体の怪人が
すでに発売されていましたので、
ならば今度はゲルショッカーの大幹部の正体の怪人を・・・、って事で、
商品化されたのでしょうけど、
この際、そこには拘らず、ほかの怪人を選んでほしかったですね。
ショッカー怪人にしろゲルショッカー怪人にしろ、
もっとカッコいい怪人が山ほどいるのですから・・・。
せっかくの、リアルで素晴らしい造形の食玩ソフビシリーズなのに、もったいないです。
なんなら、
ブラック将軍をそのまま、でもよかったし、
ゲルショッカーなら、戦闘員でもよかったです。
どちらも、ヒルカメレオンよりは圧倒的にカッコよかったですから・・・(笑)。
    改造手術によって誕生した怪人、というより、
何某かの呪いで醜い姿にされた悪人、って感じなので、
あんなに美味しい料理が食べられる国であるベトナムで何か悪さをした事に対し、
神様がブラック将軍に罰を当てたのかもしれません(笑)。



さてさて、
2ヶ月にわたって綴ってまいりました僕の “明るく楽しい食生活”、
大トリを飾りますは、こちら。 
ネギいちラーメン 鳴海店
名古屋市緑区篭山2の1224 南ビル1F (052)878-2152
営業時間:午前11時~午後5時
定休日:土曜日、日曜日

愛知県のみよし市に本店があるラーメンチェーン店ですが、
この鳴海店さんは、
“心” を感じる気持ちの良い接客をして下さるので、特に気に入っています。
もちろんラーメンも美味しいのですが、
僕がよく食べるのは、これ、“ネギトロロ丼”。

“ネギトロ丼” ではありませんよ。
“ネギトロロ丼” です。
どんぶり飯の上に、
胡麻油と辣油で絡めた白髪ネギとトロロ短冊がドバッとかかって、
中には、海苔と刻みチャーシューが隠れています。
パンチが効いてて、かつ、どこか心休まる優しさも感じられる、絶妙な味なンですよね。

わかめスープが、同じ大きさの丼ぶりで付くのも嬉しいです。 

先ほど、もちろんラーメンも美味しい、と述べましたが、
この “ネギトロロ丼” のラーメン版である “ネギトロロラーメン” も
メニューにありますので、
ネギ好きには、たまらないお店、と言えるでしょう。

・・・それにしても、
ネギチャーシュー丼にトロロを加えたのは、ナイス組み合わせ。
クセになります。

さて、
トロロと聞いて僕が思い出すのは、石森章太郎先生の漫画『流れ星五十三次』です。
或る回に、

 悪者に捕らわれた女性が裸にされて縛り上げられ、あそこにトロロを擦りつけられて辱められる・・・、

って場面があるンですよねぇ・・・。
それを初めて読んだ時(小学4年生でした)、
オチンチンが思いっきり勃って、カッチカチになった事を憶えています(笑)。

当然の事ながら、まだその時は、
女性のあそこがどうなっているか、って事も、
なんで食べ物のトロロをそんな事に使うのか、って事も、
なんにも知りませんでしたが、
あそこにトロロを擦りつけられた女性は「ひーっ!」なんて悲鳴を上げるし、
その悲鳴を聞いて、
悪者の男は「ふふふ。こいつはこんな事をされるのが好きなんだ」なんて言って楽しんでいるようだったので、
それが女性への変態的な凌辱行為である事は理解出来ました。
ホント、興奮したなぁ、あの時は・・・。

元々は、
本屋さんでたまたまその単行本が目に留まった際、

 『仮面ライダー』の石森章太郎先生の漫画だ、

って事と、

 表紙に描かれていた主人公の “流れ星の鴉” が、
 三度笠に道中合羽、という “木枯し紋次郎” みたいな出で立ちで、カッコよく見えた、

って事で、

 “時代劇のヒーローもの” だろう・・・、

と思い込んで購入したのですが、
いざ、読んでみると、
お話の筋はなんだかよく解からなかったものの、
そういう何やらエッチな場面が多かったので、
ひそかに気に入って、第二巻、第三巻・・・と買い揃えていった次第です。

ところが、或る日、読んでいるところを父親に見られ、

 「お前、それ、大人が読む漫画だがや!」

と叱られ、

 「なんで、こんなモン買い与えるンだ!」

って、傍にいた母親も責められました。

僕がそんなエッチな漫画を買って読んでいる事など知らなかった母親は、
とても驚き、かつ、父親にいきなり一方的に咎められた苛立ちも相まって、
ヒステリックに怒りながら、
買い揃えていた第一巻から第四巻まですべてを取り上げ、

 「もう、読んでかん!(名古屋弁で “もう、読んではいけません” の意)」

と、声を荒らげました。

もちろん、続く第五巻を買う事も禁じられてしまったのですが、
取り上げられた4冊は、
両親の留守中に隠してある場所を発見したので、
その後もコソコソ引っ張り出してきては読んでたし、
“性” に目覚めた思春期の頃は自慰行為にも使ってました(苦笑)。

ただ、
団鬼六先生のSM小説と出会ってしまった以降は、
あまりにも刺激が薄く感じられ(官能小説(それも “団鬼六作品” なんていう特殊な)と比べるものじゃないですけど(苦笑))、
段々と読まなくなってしまい、いつしかその存在すら忘れちゃってましたけどね。

それから50年の月日が流れ、今ではその両親も亡くなっており、
無事(笑)、手元に戻ってきている4冊。
                                
調べたら、全五巻だったンですね、『流れ星五十三次』・・・。
あの時、父親のいる居間で読んでさえいなければ、
見つからずに済んで、コンプリート出来てたのになぁ・・・。残念。


59歳で亡くなった父親の年齢を追い越して還暦をも迎えてしまった今、
誰に叱られる事も邪魔される事も無く、また、コソコソする必要も無く、
いつでもこの4冊が自由に読めるのですが、
どれだけ読んでも、

 団鬼六先生のSM小説と比べると刺激が薄い・・・、

って理由とは別の理由で、
僕のオチンチンは、もう、カッチカチにはなりませんけどね(苦笑)。

人生、なかなか、うまい具合にはいかないものです(笑)。


・・・って、
ネギトロロ丼から、何の話をしてるンだ、僕は・・・(汗)。

気を取り直して、ソフビの紹介と参りましょう。
トロロに因むと変な事を思い出してしまうので(笑)、
トロロを経由して、『流れ星五十三次』の “流れ星” に、因みますね。
   
“流れ星” といえば、
『帰ってきたウルトラマン』第20話「怪獣は宇宙の流れ星」に登場した、磁力怪獣マグネドンです。
といっても、
マグネドンはどこかの星からやってきた宇宙怪獣ではなく、地球に棲んでた生き物。
地中のマグマが固まって生命を得た怪獣で、強い磁性を備えており、
その力で、
あらゆる物質を吸い寄せたり、爆破によって体をバラバラにされながらも再生したりします。

つくづく、

 怪獣、って凄いなぁ・・・、

って思いますね(笑)。 
      なので、帰りマンは、
地球以外の、磁場の無い天体へマグネドンを連れていき、
そこで万能武器ウルトラブレスレットを使って粉々に爆破。
そのマグネドンの破片が宇宙に降り注いで、
まるで流れ星のように見えた・・・、というわけです。

最後だけ急にロマンチックですが、
その裏には、大自然の怖さや怪獣という生き物の哀しみがあるわけで、
マグネドンは、
そんな、なんとも魅力的なエピソードを背負った怪獣、と言えます。

   
ブルマァク製 スタンダードサイズ、全長約26センチ。

番組放映時(昭和46年~47年)の商品です。 

実物の黒っぽい体色を、
水色の成形色に青と紫と黄緑の塗装を大胆に施したカラーリングで、
鮮やかにアレンジ。
その美しさは、澄んだ水や空気のような清々しい印象を見る者に与え、
マグネドンの最大の特徴である、
頭部から背中にかけて生えてる四対の角の
鋭利で物騒な気色をも、和らげてしまっています。
けど、手に取ってよく見ると、
顔は強暴そうな表情してるし、尻尾も怪しくうねる雰囲気がよく出てるし、
皮膚も、実物の印象を損なわぬよう、ちゃんとゴツゴツとした表現にしてあります。
つまり、
恐怖と哀愁の物語を、ロマンチックなラストシーンで美しい印象にまとめ上げた
“マグネドンのエピソード” 同様に、
怖くて醜い怪獣を、カラフルな塗装で美しい印象に仕上げて、
“マグネドンの人形” にしてあるのです。
“怪獣” ではなく “怪獣のオモチャ” を作る・・・、
そんなブルマァクの思いが、見事に具現化されたソフビ、と言えるでしょう。 

  粉々にくだけ散った怪獣の破片が流れ星・・・、

だなんて、
荒唐無稽と言ってしまえばそれまでですが、
“怪獣” とはそういうものだし、だからこそ “ウルトラマン” は面白いのだし、

 鉱物が生命を得た・・・、

というマグネドンのそもそもの設定も、
万物に霊魂が宿る、と考える日本人の地霊信仰や精霊信仰に、寄り添い、そぐうものですので、
そういうものをバカバカしいと笑い飛ばさず、素直に受け止めた僕ら当時の子供たちの純粋な “心” を、
表象しているようなものでもあるンですよね、このソフビの美しさは・・・。実に愛しいです。
   
下の2体は、
同じくブルマァク製でミドルサイズのマグネドン。
全長約13センチ。
 
スタンダードサイズとは打って変わって、雑な塗装による心無いカラーリング。
いくら廉価版の人形とはいえ、あまりに手抜きな所業です(苦笑)。
 
  ・・・けど、
これまでに何度も述べてきたように、
この大味で投げ遣りな一面も、
ブルマァクという玩具メーカーの面白さ、なンですよね。
それは、
時が経てば経つほど情味を増し、
子供の頃を懐かしむ心を切なく刺激してくれます。
たまりません、この感覚・・・。 
   
こちらは、
時代とメーカーが変わって、
昭和50年代にポピーから発売されたマグネドン人形。
キングザウルスシリーズ、全長約20センチ。

ブルマァクのスタンダードサイズのマグネドンの美しさに
敬意を表す意味で継承したのか、成形色は同じ水色。
ただし、
濃い緑の塗装をくるむように施して実物に寄せ、
リアルさが求められ始めたソフビの新時代にも合わせています。
 
           
   
このように、
ブルマァクとポピーからは
魅力的なソフビが発売されたマグネドンでしたが、
バンダイのウルトラ怪獣シリーズでは、
残念ながら商品化されませんでした。

その未完な感じは、奇しくも、
第1巻から4巻までしか所有しておらず、
第5巻が買えなかったためコンプリートに至らなかった
僕の『流れ星五十三次』に通じており、
誠にもって超個人的事情ながらも、

 マグネドンはまさに流れ星・・・、

なのでございます(笑)。




・・・と、
前回同様、またしても最後で思い出に浸ってしまい、ちょっと長くなってしまいましたが、
2回にわたり綴らせていただいた僕の “明るく楽しい食生活”、これで以上になります。

いかがでしたでしょうか・・・?
行ってみたいと思うお店や食べてみたいと思う料理、ありましたでしょうか・・・?

こんなのを2ヶ月も続けちゃって、“食” に興味が無い人には退屈だったかもしれませんが、
そんな人には、是非、これを機に、
少しでも、意識的に “食” に興味を持っていただく事をお勧めしたいですね。

だって、
何の感情も抱かず、ただ惰性でものを食べていても、つまらないじゃないですか。

 何をどう食べようと、胃の中に入ってしまえばみんな一緒、

なんて事を言う人が時々いますが、
そんな、
ダラけた、というか、荒んだ、というか、何やらネガティブな考えでは、
毎日の暮らしに “張り” や “活気” が出ないと思うンです。
人がものを食べる、という行為は、
車にガソリンを注入するような単なるエネルギー補給とは、わけが違うのですから。
人間である以上、食事には心躍らせなきゃあ。楽しまなきゃあ。

 今日は何を食べようかな・・・?

とか、

 よぉし、明日は絶対にあれを食べるゾ!

とか、

 そうだ、今度はあれを食べてみよう!

とか、
そんなふうに、
ちょっとワクワクするような感覚で毎回の食事に向き合わないと、生きてる意味がありません。
食事は人生と同じで、
感動したり、幸福を実感したり、あるいは、新しい出会いや発見に驚いたり・・・、と
そういう嬉しい刺激を心が受ける事で、充実し、面白くなっていくのですから・・・。

まさに、

 食べる事は生きる事、

なのです。

それに、
いろんなものをバランスよく食べた方が、体にも良いですしね。
僕自身、子供の頃まったく想像していなかった “60歳(還暦)” なんて年齢になって(今月には、もう、61歳になります)、
血となり肉となり体を作っていく “食事” の大切さを痛感していますし、
周りの人たちを見ても、
“食” に興味がない、つまり、食事に対する意識が低い人は、自ずと健康ではいられなくなっています。

その最たる例が、

 朝御飯は食べない、

なんて人や、

 あれ嫌い、それ食えん、

って言って偏食している人。
僕に言わせれば自殺行為です、そんなの。
食生活が歪んでいたら、体調も歪んでいきますから・・・。

趣味でやってる草野球でも、
試合の途中で熱中症になって救急車で運ばれる人が
毎年のようにいますが、
聞けば、そういう人は決まって、朝から何も食べてない、って人ですし、
僕と同年代の友人・知人で、ずっと偏食してきた人は、
もれなく、一人残らず、
中年期を迎えたここ10年くらいの間に、大きな病気を患い、手術・入院する羽目になっています。
もれなく、一人残らず、です。

食事をしっかり摂らない人が、健康でいられたためしはありません。

くどいようですが、ホント、

 食べる事は生きる事、

なのです。

“食” に対して消極的で、心と体に栄養をしっかりと摂らない人は、必然的に、弱っていくし、病んでいきます。
当たり前の事です。
それはなにも外食に限った事でなく、自炊する場合でも同じ。
食事を軽視してはいけないのです。
日本人なら食事の際に当たり前のように発する、

 「いただきます」と「ごちそうさまでした」

の意味を、
今一度しっかりと理解し、
“食” には、絶対に興味を持つべきです。
それが自分自身の心と体の健康を作り、人生を楽しめる事に繋がっていくのですから・・・。

・・・まぁ、
こんな偉そうな事を言っている僕も、老化によって体の節々にガタが来てますので、
ある日突然、病に倒れてしまうかもしれませんが、
そうならないよう、これからも、“明るく楽しい食生活”、続けていきたいと思っています。

前回の冒頭でも述べましたが、
元気に一生懸命働いて、
自分の時間を豊かな気持ちで過ごすには、
美味しい食事で心と胃袋を満たし、健康を維持する事が出来てこそ、ですからね。
毎月、この原稿を書きながら、「ソフビ大好き!」なんて言って胸をときめかせていられるのも、
“明るく楽しい食生活” を送っていればこそ、なのです。

だから、
僕は、食べ続けます。
感謝の気持ちを忘れず、いろんなものを積極的にバランスよく、そして何より、楽しみながら・・・。








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