以前にも述べた事がありますが、
夢の中に出てくる息子たちは、いまだに、
一緒に暮らしていた頃の幼い姿(長男は6歳まで、次男は4歳まで)なので、
そんな、時間が止まっている脳に、
お前は、もう、“じじぃ” なんだよ、
と “現実” を突きつけられた感覚は、長男夫婦に子供が生まれた時以上の衝撃でした。
だって、 6歳(小学生)だった長男と比べたら、
4歳(保育園児)だった次男なんて、赤ちゃんとたいして変わらないくらいの印象ですからね。
ホント、
あいつが父親!?
まだ、ついこの間、おむつが取れたばっかりじゃないか・・・。
いつの間に、そんなに長い年月が過ぎたンだ?
って感じで、唖然。
いまだに実感が湧いてこないくらいです。
・・・我ながら、
呑気というか、お気楽というか、
違う意味で、“おめでたい” お爺ちゃんです(苦笑)。
そうそう、“違う意味” といえば、
次男にまつわる、こんな思い出があります。
次男は、保育士をしているのですが、その職業を選んだ理由が、なんと、
今までの人生で保育園時代がいちばん楽しかったから・・・、
だったンですよね。
子供が好きだから・・・、
とか、
未来に携わる仕事がしたいから・・・、
とかじゃなかったンです。
まぁ、もちろん、そういう気持ちも全く無かったわけではないンでしょうけど、
何より、
保育園時代の幸せな記憶が “自分が生きる場所はあそこだ” と指し示していたらしく、
大学も、それを理由に、
子供の教育や福祉について学べる学部・学科があるところを選んで入りましたし、
就職するための面接試験で志望動機を聞かれた際にも、
正直にそのままそう答えた、って言ってましたので、
次男の中にずっとあった、確固たる思いのようです。
ただ、
それを聞かされた時、めちゃくちゃ心が痛んだンですよねぇ、僕・・・。
だって、
次男の保育園時代、って、
おぼろげながらも次男の記憶に残ってる、父親である僕と暮らしていた唯一の期間なのですから。
「あの頃が人生でいちばん楽しかった・・・」
なんて本人の口から言われたら、そりゃあ・・・(涙)。
いくら子供の頃が楽しかったといっても、
保育園時代なんて、
小・中・高の学生時代に比べたら、憶えていない事が圧倒的に多くて印象が薄いのに、
その頃がいちばん楽しかった、ということは、
就学後の日々
(つまり、僕が妻と別れて、息子たちと離れて暮らすようになってからの生活)は
やっぱ、何かといろいろ辛かったのか・・・、
って思っちゃいますからね。
そんな僕の気持ちを瞬時に察して、
「・・・あぁ、そういう意味じゃ無いよ」
なんて笑いながら言ってくれたけど、
そういう意味でしょ? だって・・・(苦笑)。
本来なら味わわなくていい嫌な思いや淋しい思いを、僕がさせたンですもの。
違う意味のわけがありません。
まぁ、でも、
そのおかげで、というか、
そのせいで、というか、
次男は、若くして自分が生涯を捧げるに値する仕事と巡り会えて、
現在、充実した毎日を送ってくれているようなので、
これで良かったンだ・・・、
って思うようにはしてますけどね。
何の意欲も喜びも持てない仕事に出かけるために
憂鬱な顔して毎朝ネクタイを締めてたサラリーマン時代の僕のような姿を、
次男が自分の子供に見せる事は、絶対に無いわけですし・・・。
それだけが救いです。
そういえば、一昨年でしたか、
『ウルトラマンダイナ』でアスカ役を演じたつるの剛士さんが、保育士の資格を取得されましたよね。
あれは、感慨深いものでした。
というのも、
平成9年放送開始の『ウルトラマンダイナ』は、
僕が息子たちと暮らしていて一緒にリアルタイムで観ていた番組だし、
とくに次男は、
前年の『ウルトラマンティガ』を観ていた頃は、まだ、
パパやお兄ちゃんが観てるから、なんとなく一緒にボーッと観ているだけで、
物語の内容は、ほとんど理解出来てない様子だったのに、
『ウルトラマンダイナ』では、
「この怪獣、可哀想だね」
とか、
「リョウ隊員、って、アスカの事が好きなの?」
とか、口にして、
物語の内容にも興味を示して自分なりに理解しているようでしたし、
僕が主題歌を口ずさんでいると、
バックコーラスの部分を歌って参加してくるくらいにもなったので、
子供って1年でこんなに成長するンだぁ・・・、
って嬉しい驚きを覚えた記憶があるンですよね。
なので、
次男と観ていた『ウルトラマンダイナ』のアスカが、
次男と同じ保育士に・・・、
ってニュースには、勝手に感じ入ってしまったのです。
ただ、
感じ入った勢いで、
アスカが、お前と同じ保育士の資格を取ったぞ!
って次男に送ったメールに対する返信は、
アスカって誰?
の一言で、ズッコケてしまいました(苦笑)。
その後、いろいろ説明しましたけど、
『ウルトラマンダイナ』を僕と一緒に観ていた事を
おぼろげばがら憶えているだけで、
登場人物の名前や物語の内容に関しては、ほとんど記憶に無いようでしたし、
怪獣の名前に至っては、
なんと、ただの1匹も憶えていませんでした。
まぁ、2歳とか3歳とかの頃ですから当然かもしれませんけど、
そんな頃が人生で一番楽しかった、なんて・・・、
って、改めて胸が痛んだ次第です。
というわけで、
今回は、『ウルトラマンダイナ』関係のソフビたちを、いくつか紹介させていただきます。
次男はたいして憶えていなくても、僕はしっかり憶えていますのでね(笑)。 |