第211回 「生きているから歌うンだ、生きているから哀しいンだ」 2021.8
今朝、アルバイト先でオケラを見ました。
オケラとは、
地中生活をする昆虫で、
正式名は “ケラ” なのに、なぜか “オ” をつけて “オケラ” って呼ぶんですよね、昔から。
幼い頃は、
虫捕りやザリガニ釣りなどに出かけた草むらや田畑で、何度も見かけた昆虫でしたが、
そういった遊びを段々としなくなっていった小学校の高学年以降は、まったく見る機会がありませんでしたので、
実に、約50年ぶりの再会(笑)、でありました。
いやぁ~、懐かしかった。
最初、視界に入った際には、
クモか、ゴキブリの小さいヤツかな?
と思ったのですが、
動き方がなんか違うので、
悲鳴をあげてサッとその場から立ち去った女性従業員を尻目に、
近づいてしゃがんでよく見てみたら、
なんとも懐かしいオケラ君、
だったわけです。
アルバイト先は、屋内でコンクリートの床ですので、
田んぼとか畑とかの地中で暮らす彼がどこからどうして紛れ込んできたのか、解りませんでしたが、
感動を覚えるほど懐かしかったので、
不慣れなコンクリートの上をヨイショヨイショと懸命に進んでいく様子を、
しばらくジーッと見てました。
捕まえて、外に放してあげれば良かったのかもしれませんが、
気色悪くて触れず、そのまま見送ってしまいましたので、あの後どこへ行ったのかはわかりません。
ナサケナイですね、あんな小さな虫1匹、触れないなんて・・・。
昔は、
前回も述べたとおり、
ホント、昆虫や爬虫類といった生き物が大好きな子供だったので、
オケラなんて・・・いや、オケラに限らずどんな虫でも、平気で触ってたンですけど、
ダメなンですよねぇ、今は。鳥肌が立っちゃうンです。
いつ、どのタイミングで、何をきっかけに、
そんな “拒絶フラグ” が脳に立っちゃったのか、自分でも不思議です。
けど、
“虫” と聞いただけで正体も確認せずに逃げ出した女性従業員と違い、
僕は、近づいてジーッと観察したわけですから、
やっぱ、興味はあるンだよなぁ・・・、
なんて思い、
まったく受け付けない、絶対ムリ・・・、ってわけではない、
虫に対する自身のその中途半端なスタンスを、改めて自覚した次第です。
ちなみに、
悲鳴をあげて逃げていった女性従業員に、後から、
「さっきの、オケラだったよ。なんでこんな所にいるンだろうね?」
って言ったら、
「オケラ、って何ィ?」
と聞いてきたので、
「・・・は?
オケラ、知らんのぉ?
オケラだよ、オケラ、昆虫の・・・。
田んぼとか畑とかの土ン中にいるヤツ・・・」
って説明してあげました。
けど、
オケラが大きな前脚で土を掻き分けるジェスチャーまでしてあげたにもかかわらず、
それでも「知らない」と言うので、
「ウソでしょ?
じゃあ、『手のひらを太陽に』の、
♪ミミズだって オケラだって~ アメンボだって~~
って歌詞のトコ、
あんた、子供の時、どういう気持ちで歌っとったのォ?」
って茶化したら、
「そんな、いちいち歌詞の細かいトコまで気にして歌っとらんわ!」
と返されました。
女性ゆえ、
虫なんか子供の頃から苦手で興味も無かったでしょうから、
オケラを知らなくても、まぁ、べつにいいンですけど、
いちいち歌詞まで気にして歌っとらん、
などと当たり前のように言われては、やなせたかし先生も浮かばれません(悲)。
たとえ触れなくても、
オケラに対して、
興味を持ち、久し振りに見た事を喜べる僕の方が、
命の尊さや自然の素晴らしさを実感・体得している分、この人より “まとも” だ・・・、
と思いましたね(笑)。
・・・ってか、
歌詞は気にして歌えよ(嘲笑)。
・・・というわけで、今回は、このソフビを紹介させていただきましょう。
ケラゲルゲ ポピー製、全長約15センチ。 ケラゲルゲは、 『超人バロム・1』に登場したオケラの怪人(魔人)で、 この人形は、 番組放映時(昭和47年)に発売されたものです。 |
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現在のソフビほど、 実物に忠実な造形・彩色ではありませんが、 ケラゲルゲの特徴である、 大きな左手が、ちゃんと再現されてるし、 赤と緑の大きな目玉も、 しっかりと丁寧に塗り分けられているので、 結構リアルな印象を受けます。 ポイントはおさえてある・・・、っていう、 賢い(笑)ソフビ、ですね。 |
『超人バロム・1』は、
第54回「僕らのバロム・1」でも熱く語らせていただいたとおり、
ウルトラとライダー以外では、僕がいちばん好きな特撮ヒーロー番組であり、
豪快な破壊力と繊細な美しさを併せ持つあの名曲主題歌とともに、
僕ら当時の子供たちの胸に、そして、日本特撮ヒーロー番組史に、燦然と光り輝く存在です。
『仮面ライダー』の亜流でありながら、
絶対的に違っていたのが、
ヒーローに変身する人間が、大人ではなく、子供であった事。それも2人。
・・・そう、バロム・1は、
2人の小学生・木戸猛と白鳥健太郎が友情のエネルギーによって合体変身する、という、
前代未聞にして唯一無二の特撮ヒーローだったのです。
その猛と健太郎が喧嘩してしまい、 友情が壊れたためにバロム・1に変身出来なくなってしまう・・・、というのが、 ケラゲルゲが登場する回のお話。 大好きな同級生の女の子を人質にとられているためケラゲルゲとの闘いを躊躇する猛を、 人類の平和よりも己の恋心を優先するのか、と健太郎が厳しく非難したのが、喧嘩の原因でした。 |
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なので、今思うと、 あぁ、小学生の頃ですら、 男は女で身を滅ぼすンだなぁ・・・、 なんて、しみじみ感じ入ってしまいます(笑)。 |
女なんて、
何にも考えず頭空っぽのまま『手のひらを太陽に』を歌い、
それが普通だ当然だとばかりに、
いちいち歌詞まで気にして歌っとらん、
などとヒステリックに言い放つ、
無神経で厚顔極まりない生き物なのに(笑)、
そんな生き物に命がけで愛を捧げて、時にはすべてを失う場合もあるわけですから、
まったくもって哀れです、男というものは・・・。
まぁ、世の女性すべてが、
歌詞の意味も考えず『手のひらを太陽に』を歌ってるわけではないでしょうけど(笑)、
何にせよ、
所詮、男など、女の “愛のしもべ” 。
その上下関係や力関係は、絶対に変えられませんからね。
男が、女の可愛い笑顔や柔肌の温もりに癒されたいのなら、
気に入ってもらうため、認めてもらうため、
たとえ無神経で厚顔極まりないと思ってもそこは目をつぶり、命がけで愛を捧げるしかないのです。
虫の話でいうと、
カマキリなんて交尾の際にオスはメスに食べられてしまうのですから、
あれが、縮図。
男と女の関係は、そういうものなのです。
ただ、
僕な真っ平御免ですけどね、そんな生き方・・・。
彼女に恋愛の主導権を握られていたり、
結婚してから女房の尻に敷かれていたり、
そういう状態に甘んじていていながら満更でもない顔してる男を見ると、虫酸が走ります。
また、
そんな絶対的な力関係・上下関係の上にふんぞり返ってる女もイヤ。ゲボが出ます。
女の御機嫌を窺いながら生きてくくらいなら、
アダルトビデオでも観てオナニーしてる方が、ずっとマシ。
アホか、っつの!
・・・まぁ、そんな器の小さいガキみたいな事言ってるから、
女には、ことごとく逃げられ、とことん捨てられまくって、僕の現在があるわけですけども(恥)。
・・・なんでこんな話になったンだ?
まぁ、いいや。
なんだかとっても哀しくなってきたので(苦笑)、今回はこの辺で・・・。
それでは、また来月、お逢いしましょう。 ごきげんよう。 |