真水稔生の『ソフビ大好き!』


第208回「誰かがこれを読んでいる」 2021.5

今朝、夜勤のアルバイト帰りに寄った24時間営業のスーパーで、
或る知り合いの女性と偶然会ったのですが、

 「なんでいつもボロボロのジーパンをはいてるンだろう・・・?
  って思っとったけど、
  あれって、仮面ライダーの絵だったのね」

と言われました。

前回(第207回「夢を見続ける事が僕のファンタジー」)紹介した、
裂けて破れた膝の部分を仮面ライダーBLACKのハンカチで補修したジーンズの事です。

 ボロボロの、って・・・。
 ダメージジーンズよろしくオシャレなつもりで
 はいてたンだけどなぁ・・・、

って思って、
内心、ムッとしたのですが(苦笑)、
まぁ、それは置いといて・・・、
いくら知り合いだとはいえ、とくに特撮マニアでもTOYコレクターでもない人、
それも女性が、
この『ソフビ大好き!』を読んでくれていた、
というのが意外で、
ちょっと驚いたので、

 「あんなの、読んどるの?」

って尋ねました。
すると、

 たまたま僕がナレーションをしているテレビCMを観て僕の声だと気づき、
 思い出して検索したら出てきたので・・・、

との事。

 ・・・ん?
 僕のはいてるジーンズが気になっていたり、
 ナレーションを聴いただけで僕の声だと判ったり、
 んでもって、
 僕の名前をわざわざネットで検索して、
 引っかかって出てきたこんな特殊なジャンルのエッセイを読んだり・・・、
 もしかして、
 あんた、僕に気があるンじゃないのォ?

な~んて思いながら(笑)、
そのまましばらく話をしていたら、

 「あの凄い牛丼は、ちゃんと完食出来たの?」

とか、

 「家にヤモリ、出るンだね」

とか、
ずいぶん昔に書いた事
(凄い牛丼(すき家のキング牛丼の事)の話は、一昨年の第184回「好きにならずにいられない」で、
 ヤモリの話は、なんと6年も前の第135回「守り神は心の中に」
に関する話も持ち出してきて、

 そんな過去の回までさかのぼって読んでくれて、
 こりゃ、やっぱり僕に気があるな、

と確信しました(・・・怒られるな、こんな事書いたら(笑))。

けど、
冗談はさておき、感激しましたね。とても嬉しかったです。
そもそも、
誰かに読んでもらいたくて書いてるわけですし、
それを、
そんなにがっつりいろんな回を読んでもらえて、会った際に話題にしてくれた、となれば、もう、最高の気分。

 生きててよかったぁ~、

って思いました。


・・・え? 単純? 大袈裟?
いやいや、それくらい幸せな事なのですよ、僕にとって。

ほかにも、
ゲイトウエイさんのホームページ上で連載させていただいているエッセイである関係上、
読んで下さった感想や僕への励ましの御言葉などを、

 真水さんに伝えて下さい、

って形で、
お店への問い合わせや注文のメールに添えて下さる方が何人かいらっしゃるようで、
それを、時々、杉林店長が見せてくれるのですが、
その際にも、
僕は、やはり、身に余る幸せを感じます。
めちゃくちゃ嬉しいンですよ、ホント。張り合いも出ますしね。

なので、

 こんな勝手な事を言ってるだけのエッセイでも、
 この世のどこかに、ちゃんと読んでくれている人がいるンだ・・・、

って事を改めて実感しながら、上機嫌で帰路についた次第。

あんまり嬉しかったので、
そのスーパーでレモンサワーを買って、今、独り、祝杯をあげているところです。
・・・やっぱり、単純で大袈裟かな、僕は(苦笑)。 

そんなわけですので、

 ♪誰かがこれを~ 読んでいるぅ~ どこかで~ どこかで~

な~んて歌いつつ(笑)、
今回は、前回お知らせしたとおり、『仮面ライダーBLACK RX』を特集させていただきます。




『仮面ライダーBLACK RX』・・・、
これも、前作の『仮面ライダーBLACK』同様、大好きな番組でした。

第1話を観て、
もう、いきなり、オープニング主題歌にやられましたね。
あまりのカッコよさに、思わずテレビの前でガッツポーズしたのを憶えています。

単に、カッコいい曲だったから嬉しかったのではなく、

 『仮面ライダーBLACK RX』が、
 『仮面ライダーBLACK』の好印象を台無しにしない、見応えのある番組である・・・、

という期待が、その主題歌のおかげで極めて強く持てたから、なのです。

なぜならば、
『仮面ライダー』の主題歌が、“2号ライダー編” から子門真人さん歌唱のヴァージョンに変ったり、
『仮面ライダーV3』の主題歌が、涙腺が刺激されるほど完成度の高いものであったり、

 “続編” のオープニング主題歌がシビレるほどカッコいい・・・、

というのは、
僕が幼い頃に体感して心に焼き付いている、

 “ライダーシリーズあるある”

なンですよね。
オープニング主題歌がグレードアップした “続編” は、絶対に面白い番組なンです、経験上(笑)。

なので、
1年前に『仮面ライダーBLACK』の第1話を観て
その世界観や雰囲気に、

 そう、そう、これこれ、この感じ・・・、

って、子供の時の『仮面ライダー』に対する印象をときめくように思い出した感覚が、
『仮面ライダーBLACK RX』では、
オープニング主題歌を聴いた時点で、もうすでに味わえたわけです。

でもって、お話に入ったら、
赤塚真人さんや鶴間エリさんが
レギュラー出演者として出てくるもンですから、
子供の時に、
佐々木剛さんや山本リンダさん、という “知ってる俳優・有名タレント” の参入で
華やかに娯楽性がアップした “2号ライダー編” を初めて観た際の、
あの、心が躍動する楽しさまでもが完全に甦り、

 「これぞ、“仮面ライダー” だ!」

って心の中で叫んだ次第です(マジ)。

全人類を抹殺して怪魔界(異次元)から地球に移住しようとするクライシス帝国によって
変身機能を破壊され宇宙空間へ放り出された南光太郎(BLACK)は、
体に埋め込まれているキングストーンが太陽光線の生命エネルギーを吸収した事で、
BLACK RX、という新たな姿へと進化するわけですが、
ラストで、
地球に戻され大地に横たわった状態のRXが
オープニング主題歌がバックで流れる中、正気づき、

 「・・・変だ、これはBLACKの体じゃない・・・」

って呟き、
自身が生まれ変わった事に気づいて立ち上がるシーンは、
今思い出しても、心が震えます。

おまけに、
エンディング主題歌が、これまた心に沁みる名曲、と来ました。
もう、完璧。
第1話を観終わった時点で、僕は完全に番組の虜になりました。


ご存知のように、物語はその後、
RXが
オートバイだけでなくライドロンなる四輪車にも乗るようになるし、
ロボライダーやバイオライダーという強化形態への再変身も可能になるし、
華やかに娯楽性がアップどころか、もう、“何でもあり” な様相を呈していきますので、
渋い “旧1号ライダー編” を偏愛して
明るく楽しい “2号ライダー編” を馬鹿にする人がいるように、
『仮面ライダーBLACK』よりも『仮面ライダーBLACK RX』を低く評価する人もいますけど、
僕は、決してそうは思わないンですよね。

確かに、
四輪車に乗る事も強化形態に再変身する事も
当時の “仮面ライダー” に対する一般的イメージからすると
突飛な発想ではあったかもしれませんが、
決して唐突に無責任なものがぶっ込まれたのではなく、
しっかりとした脚本と演出によって
説得力のある感動的な展開で描かれていますので、
リアリティや必然性もちゃんと感じつつ、その豪華になった世界観の充実を楽しめましたから。

優れた作品なンです、『仮面ライダーBLACK RX』は。断言させていただきます。

それに、そもそも、
『仮面ライダーBLACK』と『仮面ライダーBLACK RX』を分けて考えて
優劣をつける事自体がナンセンス。

旧1号編だけが『仮面ライダー』ではないのですから、
それと同じように、
『仮面ライダーBLACK』だけでなく『仮面ライダーBLACK RX』まで含めたところで
作品として捉えた方が、
“原点回帰” という意味での精度は、より高まると思いますね。

なんだか怖くて震えながらも惹かれていた旧1号ライダー編が、
明るく解りやすい2号ライダー編になって弾けた、あの胸躍る衝撃こそが 、
『仮面ライダー』を『仮面ライダー』たらしめたものですから。

昭和の仮面ライダーシリーズをリアルタイムで観て育った僕としては、強く、生々しく、それを感じます。


それでは、仮面ライダーBLACK RXのソフビ、紹介していきましょう。

まずは、
定番、バンダイのライダーヒーローシリーズから・・・。

バンダイ製、全長約17センチ。



前回も述べましたが、
番組放映時(昭和63年)には、まだこのソフビシリーズはなく、
RXのソフビが発売された後に、歴代のライダーたちもソフビ人形化され、
このシリーズへと発展していきました。

そして、
BLACK人形がそうだったように、
RX人形も、
初版の発売から数十年に亘って発売され続け、
その間、細かい変動がありました。

例えば・・・、
大きさが若干違ったり、 
   
彩色が若干違ったり、

表面に艶があったりなかったり、
   リストビット(ブレスレットの事ね)が
          シールだったり塗装だったり・・・。 
         
         
     


そして、
平成20年発売の “レジェンドシリーズ” で、新しい型にリニューアル。

バンダイ製、全長約17センチ。 



ミニサイズは、敵キャラの人形や歴代ライダーたちの人形とセット売りでした。
バンダイ製、全長約13センチ。

番組放映時から、これまた十数年に亘って発売され続けまして、その間に細かい変動がありました。

例えば・・・、
 

彩色が若干違ったり、

表面に艶があったりなかったり、


 
     リストビットがシールだったり塗装だったり・・・。


これは食玩のミニソフビ。

バンダイ製、全長約8センチ。
昭和63年発売。 














これは、“仮面ライダー列伝” というソフビシリーズのRX人形。

RXのほかに、
前回紹介したBLACK、新1号、V3、
そしてシン(オリジナルビデオ『真・仮面ライダー序章』の主人公)がありました。

バンダイ製、全長約30センチ。
平成4年発売。





こちらは、“ビッグサイズソフビフィギュア” というプライズソフビ。

バンプレスト製、全長約27センチ。
平成21年のクレーンゲームの景品です。
 



つづきましては、
ロボライダーのソフビを紹介します。

まずは、ライダーヒーローシリーズ。







バンダイ製、
向かって左側の人形のみ全長約17センチで、
右側の人形と下の3体の人形は全長約16センチ。
ちなみに、
上の2体は、
“ライダーヒーローシリーズ”
というシリーズ名になる前の商品で、
厳密には、
この左の3体のみが
“ライダーヒーローシリーズ” です。


例によって、
番組放映時から10数年に亘って発売され続けた間に、細かい変動がありました。

例えば・・・、



大きさが若干違ったり、

表面に艶があったりなかったり、

塗装が若干違ったり、

 リストビットがシールだったり塗装だったり、
 ベルトの歯車(シールの絵)が若干違ったり・・・。


ミニサイズもあります。



バンダイ製、全長約13センチ。

番組放映時(昭和63年)に、
RXや敵キャラのミニサイズ人形とセット売りされたものです。
下の肌色の人形は、その試作品。


でもって、こちらは、
同じ型で、彩色を変更して、平成4年に発売されたもの。
歴代ライダーたちのミニサイズ人形とセット売りでした。

バンダイ製、全長約13センチ。







悲しみの感情にキングストーンが呼応する事で、
RXはこの形態へと変身するわけですが、
体が金属分子で構成されている事と、
形態をも変えてしまうほどの深い悲しみがそうさせるのか、
RXを上回る破壊力で、
敵を情け容赦なくボコボコに打ちのめします。ホントに強い。

そんな圧倒的な力強さが、
どの人形からも、しっかりと感じられます。

昭和最後の年の番組(終了時は平成)でしたが、
ソフビの方は、もう、完全に
デフォルメしないリアルな造形が、常識となっていました。


食玩のミニサイズ人形もありました。

バンダイ製、全長約8センチ。
昭和63年発売。













ロボライダーのソフビがあるのなら、
当然、バイオライダーのソフビもあります。

やはり、
まずは、ライダーヒーローシリーズから・・・。
 
バンダイ製、
向かっていちばん左の人形のみ全長約17センチで、ほかの3体は全長約16センチ。

ロボライダーと同じように、
左の2体は、“ライダーヒーローシリーズ” というシリーズ名になる前の商品で、
厳密には、
右の2体のみが、“ライダーヒーローシリーズ” です。

でもって、これまた同じように、
番組放映時から10数年に亘って発売され続けた間に、細かい変動がありました。

例えば・・・、



大きさや彩色が若干違ったり、

表面に艶があったりなかったり、


 
 リストビットがシールだったり塗装だったり・・・。 


もちろん、ミニサイズもあります。



バンダイ製、全長約13センチ。

番組放映時(昭和63年)に、
RXや敵キャラのミニサイズ人形とセット売りされたものです。
下の肌色の人形は、その試作品。 

でもって、こちらは、
同じ型で、彩色を変更して、平成4年に発売されたもの。
歴代ライダーたちのミニサイズ人形とセット売りでした。

バンダイ製、全長約13センチ。











 
ロボライダーが悲しみの感情なら、
バイオライダーは、
RXの怒りの感情にキングストーンが呼応する事で現れる形態。

体が液体分子で構成されているため、
弾丸やレーザー光線もすり抜けるし、
ジェル状になったりミクロ化したりして敵の体内へ侵入出来るため、
この形態に変身出来る限り、RXは無敵です。
おまけに、
未知のウイルスの血清を体内で作り出す事も出来るので、
もう、無敵と言うより便利(笑)。

『仮面ライダーBLACK RX』を “何でもあり” な世界にした、
その理屈抜きの最強感が、
リアル造形の鋭さによって、どの人形からもズシリと伝わってきます。


食玩のミニサイズ人形もありました。

バンダイ製、全長約8センチ。
昭和63年発売。













そして、最後に、
敵キャラのミニサイズ人形を・・・。




ジャーク将軍
バンダイ製、全長約13センチ。

クライシス帝国の最高指揮官。
カリスマ性のある武人で、冷酷な性格の持ち主。

人形の方も、
リアル志向で淡々と造形されているので、
ミニサイズながら、
実物の持つ怖さやカッコよさが、当たり前のように伝わってきます。


 
   



ボスガン

バンダイ製、全長約13センチ。

クライシス帝国の幹部・四大隊長の一人。
“海兵隊長” の称号を持ち、怪魔怪人たちを率います。

 フルフェイスのヘルメットを被っているような頭部の
 額の部分にある小さな顔、

というユニークな造形が印象的だったのですが、
人形の方は、
ちょっとうつむいてる状態が表現されているのか、
額の部分にあるはずの小さな顔が、顔の中心部辺りに来ちゃってます。

   



ガテゾーン

バンダイ製、全長約13センチ。

クライシス帝国の幹部・四大隊長の一人。
“機甲隊長” の称号を持ち、怪魔ロボットたちを率います。

自身もロボットで、
そのせいなのか、RXを倒す事以外には興味が無く、
ほかの幹部に見受けられる出世欲や忠誠心のようなものは、希薄。

頭部と胴体を切り離した状態で行動が出来、
劇中でもその描写が印象的だったので、
出来れば、ソフビでも、頭部と胴体は別パーツにしてほしかったですね。


 
   


ゲドリアン
バンダイ製、全長約13センチ。

クライシス帝国の幹部・四大隊長の一人。
“牙隊長” の称号を持ち、怪魔異生獣たちを率います。

おむつを被っているような(笑)頭部と、
常にせわしく動き回っている落ち着きの無さが、
“生粋のクライシス人ではなく、怪魔界の中の最下層の出身”、という設定にマッチしていて、
よく出来たキャラクターだったと思います。

地球人を忌み嫌っていましたが、
ほかの幹部たちから、その出自や卑しい性格を見下されていて、
最後は裏切られ(見捨てられ)てもしまう、可哀想な奴でした。

なので、
忌み嫌われているにも関わらず僕ら地球人は
ゲドリアンに対して同情の念を持っているンですよね(笑)。

 ♪地球は 愛が棲まう星~

ですもんね、なんといっても。 やさしいンです、地球人は・・・。
僕はいつもこの人形に、

 「地球人も捨てたもんじゃないよ・・・」

って心で語りかけてます。
上記4体が、
RXのミニサイズ人形とセットになって、
番組放映時の昭和63年に、
“仮面ライダーBLACK RX クライシス帝国対決セット” という商品名で発売されていました。





マリバロン

バンダイ製、全長約13センチ。

御存知、高畑淳子さんが演じた、
クライシス帝国の幹部・四大隊長の一人にして紅一点。
“諜報参謀” の称号を持ち、怪魔妖族のサイキック戦士たちを率います。

冷静沈着で知略に優れる一方、
肝心なところで感情に走ってしまうところが、なんともチャーミング(笑)で、好きでした。

人形の方は、
顔が高畑淳子さんに全然似てないのが残念ですが、
昭和ソフビのデフォルメ造形で育ったがゆえ、僕はさほど気になりません(笑)。


   



兵士チャップ

バンダイ製、全長約13センチ。

クライシス帝国の、いわゆる “戦闘員”です。

戦闘員のソフビ人形化は、
ショッカー世代のライダーファンとしては、やはり嬉しいところです。


上記の2体は、
RXやロボライダーやバイオライダーのミニサイズ人形とセットになって、
番組放映時の昭和63年に、
“仮面ライダーBLACK RX クラッシュアタックセット” という商品名で発売されていました。

     
          発売当時、僕はもちろん大人でしたので(ソフビコレクションも始めてました)、
      オモチャ屋へ出向いて、迷わず両セット購入しましたが、
      その際、

        これが、もし子供の頃だったら、
        買ってもらえたとしても、絶対、どちらか一方のみ、だったろうなぁ・・・、

      って想像してしまいました。

       「どっちかにしなさい」

      と親に言われて(ってか、そもそも「両方買ってほしい」なんて “おねだり” は空気的に出来ない)、
      悩みに悩んだあげく、
      マリバロンの入ってる方を選んだ気がします(笑)。

・・・懐かしいなぁ。

そういえば、
この両セットを購入した際、当時付き合ってた彼女に、

 「昔の仮面ライダーだけじゃなくて、今の仮面ライダーのオモチャも買うの?」

って、なんだか馬鹿にしたような口調で言われて、

 「初代の仮面ライダーに対する愛と敬意の証として、
        シリーズすべてのライダーを集めたいンだわ~」

って、説明した事を思い出しました。

でも、実は、
ただ『仮面ライダーBLACK RX』が好きだから買っただけで、
ソフビコレクター1年目のその時、
コレクションのコンセプトは、まだそんなにしっかりとは決まっていなかったンですよね。

とはいえ、
咄嗟に思いつきで答えたその理由が、我ながらしっくりきたものですから、

 そうだ、そうしよう!
 特撮四天王(ゴジラとガメラとウルトラとライダー)は、
 初代の偉大さに敬意を表して、
 その後のシリーズすべてをコレクションの対象にしよう!
 “自分が子供の頃の思い出” という事にはこだわらず、全部集めよう!

と決めたのでした。

でもって、そこから今日に至るまで、
30年以上もソフビのコレクションを活き活きと続けているわけですから、
そのコンセプトは、
理屈的にも生理的にも、やはり自分に合っていたンだと思いますね。間違ってなかった(笑)。

なので、考えてみれば、
ソフビコレクションを始めた年に『仮面ライダーBLACK RX』が放映されていた、ってのは、
運命だったンです。大宇宙の意志。

・・・やっぱりやっぱり、僕は単純で大袈裟だ(笑)。


それにしても、
『仮面ライダーBLACK RX』は面白い番組でした。
今、こうしてソフビ人形たちを介して思い出しながら、改めて痛感しています。

やはり、先述したように、
『仮面ライダーBLACK』だけでなく、続編の『仮面ライダーBLACK RX』まで論じないと、
“仮面ライダーBLACK” の価値、
延いては、
国民的ヒーロー・“仮面ライダー” の魅力は、正しく楽しく理解出来ないと思いますね。

番組は、最終回へ向かう終盤、
ついに歴代の10人ライダーも登場して、物語が盛り上がっていくわけですが、
そういう、昭和の仮面ライダーシリーズの集大成的観点から見ても、
『仮面ライダーBLACK RX』は重要な意味を持つわけで、
“仮面ライダー” 生誕50周年を記念してリブートされる作品に
『仮面ライダーBLACK』が選ばれたのは、

 『仮面ライダーBLACK RX』という、意義ある “続編” があったからこそ、

だと言えるのではないでしょうか・・・。

太陽の子、仮面ライダーBLACK RXよ、永遠なれ!





“仮面ライダー” の国に生まれ、
“仮面ライダー” の時代に育ち、
“仮面ライダー” を愛する事が出来るこの幸福、
どこかでこれを読んで下さっている誰か様の胸に、熱く心地よく伝わり(出来れば共感してもらえて)、
ほんの少しでも元気で楽しい気持ちになっていただけたら・・・、と願っています。




               前回へ               目次へ               次回へ