オモチャのある風景

  〜 第17景 「クリスマスの季節に思うこと」 〜


=投稿=

先日、部屋の大掃除をしていたら、

幼い頃のクリスマスの時の写真が出てきたので、投稿させていただきます。

クリスマスは幼い頃の僕にとって、

朝起きたら枕元にはオモチャが置いてあるし、必ずケーキが食べられるし、夢のような日でした。



ある時、ひとつ上の兄から、

 「サンタクロースの正体はパパだよ」

と教えられましたが、

僕はそれで夢が壊されたわけではなく、

自分の父親が世界中の子供たちにオモチャを配ってるんだ、と解釈してしまい、

小学校の2年生まで、父親を尊敬していました。

・・・あ、今でも尊敬してますが(笑)。






この季節になると、僕は強く思う事があります。

僕は自分の子供にもそうしましたが、

サンタクロースの正体は、子供が気づくまで絶対明かさない方がいいと思うのです。

幼い頃の僕のように、兄弟や友達から、あるいは、テレビや本などから、

サンタクロースの正体はいつか必ず明かされます。

その時までは、

本当にサンタクロースがいるんだ、

トナカイのソリに乗って夜空を飛んでくるんだ、

と思わせておいた方がいいと思うんです。

その時夢見た気持ちが、

将来、心の豊かな人間になるための土台を作る気がするからです。

子供を持つ父親として、いや、昔は夢見る子供だった人間として、

子供の夢見る気持ちだけは大切に守ってあげたいです。

それには、

時代が移り変わってどんな世の中になろうが、

子供たちにとって、クリスマスは夢のような日でなくてはならないのです。



                                     オモチャ大好き人間(36歳 愛知県春日井市)


【掲載日:平成19年12月10日】
                    



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