第197回 「プラノドンは、鳴いて泣く」 2020.6
コロナ給付金の申請の際に添付する、 銀行通帳のコピーを取るためコンビニへ行き、駐車場に車をとめたら、 数羽のカラスが、 その駐車場の中をウロチョロしてました。 駐車場にゴミが散乱していて、その中からエサを漁っているのです。 でもって、 僕が車から降りて歩きだしても、全然逃げないンですよね。 エサを漁るのに夢中なのか、 それとも、元々ふてぶてしい性格なのか・・・(笑)。 なんなら、 人間様である僕の方がカラスを怖がって、 コンビニの入り口まで遠回りして辿り着いたくらいです(苦笑)。 だって、 至近距離で見るカラスの、あの黒々とした体色は、やはり不気味だし、 数羽もまとまっていると、 ヒッチコック監督の映画『鳥』を思い出して、戦慄してしまいますから。 なんでこんな所にカラスがいるンだよ、 って不快に思い、舌打ちしながら店内へと入った次第です。 でも、 カラスには何の罪もありません。 悪いのは、駐車場にゴミを捨てていった人間様の方ですから。 新型コロナウイルス感染拡大予防の一環として そのコンビニが ゴミ箱の利用を中止しているため、 処理に困ったゴミを駐車場に捨てていくような、マナーの悪い人がいたのでしょう。 そういう、 身勝手で非常識で不行儀な事を平気でする人間の方が、カラスなんかよりよっぽど不気味というものです。 そんな事を考えながらコピーを取っていたら、 腹立たしいやら情けないやらで、いや~な気持ちになってしまいました。 なので、 ここは気分転換をしようと思い、 大好きなホットスナックコーナーの揚げ物(ハッシュドポテトとメンチカツ)を買い、 テンションを上げる事にしました。 ・・・で、 帰宅してから食べる事を楽しみに考えながら店を出たのですが、 なんと、 さっきの数羽のカラスが僕の車のそばにいて、 ギョッとしてしまいました。 そして更に、そのうちの1羽が、 飛び立ったかと思ったらボンネットの上に乗ったので、 え・・・? と気弱につぶやき、 再びヒッチコック監督の映画『鳥』を思い出してしまいました。 しかも、 今度はさっきと違って僕は食べ物を手にしているので、 本当に襲われるような気がして、ビクビクしながら車へと向かう羽目に・・・(苦笑)。 相変らず、人間様である僕が近づいてもビクともしない彼らでしたが、 僕が車のドアを開けると、さすがに離れていってくれました。 ただ、その時、 ホッと胸を撫でおろして車に乗り込む僕を まるで嘲笑うかのように、 1羽のカラスが、「カァ~」と鳴いたのです。 ・・・屈辱でした(苦笑)。 カラスのあの鳴き声って、なんか、人を馬鹿にしてる気がしますよね。 というわけで、 今回は、プラノドンのソフビを紹介します。 ・・・え? なんで、カラスの話でプラノドンか、って? いやぁ~、プラノドン、ってね、「カァ~」って鳴くンですよ、カラスみたいに。 なんでかは、解らないンですけど・・・(笑)。 |
プラノドン 『仮面ライダー』第43話「怪鳥人プラノドンの襲撃」に登場したショッカー怪人。 何から作り出された怪人であるか、劇中では特に語られていませんが、 その名前と容姿から、 白亜紀後期に生息していた翼竜プテラノドンの怪人であろう、と推測されます。 現存する動植物のみならず、 ヒマラヤの雪男や無機物であるマグマからも 怪人を作り出してしまう、改造手術のスペシャリスト・死神博士の事ですから、 おおかた、 プテラノドンの化石か生き残りでも見つけてきて、 その超人的な発想と技術で作り上げたのでしょう。 改めて、 ショッカーの科学力は偉大で夢がいっぱいだ、と感服します(笑)。 |
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バンダイ製 、全長約27センチ。 |
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ポピー製 、全長約12センチ。 |
ソフビの方は、 目や口の形状によって、両サイズとも、なんだか苦痛の表情に見えます。 |
悪の尖兵として生を享け、 ライダーとの闘いに敗れてその命を散らす・・・、 そんなショッカー怪人の哀しき宿命が、 この顔の表情には表現されているのでしょうか・・・?(笑) |
プラノドン「カァ~」 ライダー「そんな切ない顔されたら、 ライダーキックもしにくいわ!」 |
さて、 今回は、コンビニの駐車場にゴミが散乱していたのが事の発端でしたが、 そういえば、 このプラノドンが登場するお話の冒頭で、 立花レーシングクラブの面々が山へピクニックに来ていて、 そこで、 五郎君が食べかけのバナナを放り投げてポイ捨てし、エミ姉ちゃんに叱られる、 ってシーンが、奇しくもありましたよね。 もしかしたら、 プラノドンがカラスの怪人でもないのに「カァ~」って鳴いたのは、 ゴミを不適切に処理する五郎君(人間)を嘲笑ったからかもしれません(笑)。 そして、 フィクションではなく、実際の暮らしの中でも、 コンビニの駐車場にゴミを捨てていくような人間がいるので、 ソフビのプラノドンはそれを嘆き哀しみ、こんな顔で泣いているのかもしれません。 |