真水稔生の『ソフビ大好き!』


第142回 「本当の傑作」  2015.11

いよいよ寒くなってまいりまして、もう11月。
これから
更に寒くなっていきますね。
憂鬱だなぁ・・・。

四季、四季、って言いますけど、
1年の約半分は寒いじゃないですか。
不公平ですよ。

“四季” なンだから、
ちゃんと12ヶ月を四等分して、
冬は12月と1月と2月の3ヶ月のみ、にしてほいいものです。
そうすれば、
11月はまだ秋。過ごしやすい月、って事になりますからね。


・・・。

くだらないですか?
失礼いたしました(笑)。

ところで、
冬が苦手な僕の
そんなくだらない愚痴はさておき、
11月といえば、
『帰ってきたウルトラマン』の“11月の傑作群” を思い出す人も、
特撮ファンの中には
少なくないのではないでしょうか。

本放送時の
昭和46年11月に放送された、

 第31話「悪魔と天使の間に・・・・」
 第32話「落日の決闘」
 第33話「怪獣使いと少年」
 第34話「許されざるいのち」

の4本。

『帰ってきたウルトラマン』全51話の中でも、
特に異色な作風で、
かつ、優れた映像作品である、とされているエピソードです。

今回は、
この、“11月の傑作群” について、述べさせていただきます。


・・・で、
いきなりですが、
実は、この “11月の傑作群”、
雑で無理矢理な括りである気がして、
個人的には
しっくりこない感があるのです。

確かに、
在日差別や日本人批判をテーマに
集団心理の怖さを描いた第33話「怪獣使いと少年」は、問題作です。
特別視されるのは当然でしょう。
でも、
その前後の
第32話「落日の決闘」と
第34話「許されざるいのち」をも
同じ枠に入れてしまっている事に、“異議有り” なのです。

この2本、 
脚本も演出も、
11月以外の月に放送された他のエピソードと比べて、
何か違います?
どこか突出してます?
僕にはわかりません。
普通に楽しめる、いつもの『帰ってきたウルトラマン』だと思うのですが・・・。

だいたい、
いつごろ誰が言い出したのか知りませんが、
“11月の傑作群” なんて呼称には、愛を感じないンですよね、僕は。

だって、
第1期ウルトラシリーズ(『ウルトラQ』~『ウルトラセブン』)よりも
第2期ウルトラシリーズ(『帰ってきたウルトラマン』~『ウルトラマンレオ』)を
低く位置づける評価が
先入観として観る側に無ければ、そんな言われ方はしないでしょ?

おそらく、
『帰ってきたウルトラマン』放映開始時に

 なぜ今更またウルトラマン?

なんて思って、
番組をろくに観もせず軽視していた世代の人が、
大人になって
第1話から順番にちゃんと観てみたら、
意外や意外、
結構、重厚なストーリーのエピソードが多い事に気づき、
第30話を過ぎた辺りから

 認識を改めなければ・・・、

と内心思いかけてたところへ
第33話「怪獣使いと少年」を観てビックリ。
勢い余って、
その周辺の回をまとめて “傑作” って言っちゃった・・・、そんな感じ。

要は、
『帰ってきたウルトラマン』を馬鹿にしていた人の視点じゃないか、
って気がするンですよね、
“11月の傑作群” なんて言葉や括りは。

世代毎の
思い入れ・愛着による僻見は
どうしたってあるでしょうから、
仕方のない事なのかもしれませんが、

 「帰りマンをなめンなよ」

って言いたくなります。

・・・まぁ、
“11月の傑作群” って言い出した人を
憶測で勝手に想定して怒っててもしょうがないですが(苦笑)、
ほかにも面白い回がいっぱいあるのに、

 観る価値があるのは “11月の傑作群” の4本だけ、

って言われている気がして、なんか引っかかるのです。

なにも “11月の傑作群” だけが
『帰ってきたウルトラマン』の傑作ではありません。
断言しますね、僕は。


・・・ただ、
“11月の傑作群” 1本目の、第31話「悪魔と天使の間に・・・・」、
あれだけは、
本当にズバ抜けた傑作です。
ほかのどのエピソードよりも圧倒的に秀でた、素晴らしい作品。

『帰ってきたウルトラマン』の、
というより、
ウルトラシリーズすべてのエピソードの中で、最高傑作ですね。
僕はそう思います。

大好きな『ウルトラセブン』の中にも、
あれを越えるだけの “見応え” を有したエピソードはありません。
本当に凄いです。

悪魔と天使の間にいる “人間” 、
その信念・善意に切り込むキリスト教的世界観を
ウルトラマンの物語として見事に展開させた、
いかにもクリスチャンらしい市川森一さんの優れた脚本に、
映像を無駄なくテンポ良く観せる真船禎監督のシャープな感覚の演出が、圧巻の一致。

シーン毎のBGMの使い方も絶妙で、感服してしまいます。

加えて、
根上淳さん演じる伊吹隊長と
団時朗さん演じる郷秀樹のやりとりが、鳥肌モノのカッコよさ。
めちゃくちゃシビれます。


 或る日、
 伊吹隊長の娘・美奈子が、
 通っている教会で知り合ったという発話障害のある少年と
 MAT基地の見学にやってきた。

 MATのファンだというその少年のために、
 美奈子がMATの隊長である父親にお願いして実現した事であった。

 伊吹隊長は、
 何の偏見も差別も無くその少年と仲良しになった、
 優しく美しい心の我が娘・美奈子に、天使を重ね見ている。

 伊吹隊長に頼まれ、
 美奈子と少年に、基地内を案内する郷。
 すると、
 魚眼レンズでとらえた少年の顔がアップになる。不気味。

 少年はテレパシーで郷に話しかける。

  「私の使命はお前を殺す事」 

 少年は、
 郷秀樹がウルトラマンである事を知っていた。
 そして、
 自らをウルトラマン抹殺のためにやってきたゼラン星人だと名乗り、
 ウルトラマンを葬ったのちに地球を侵略する、と言う。
 また、
 連れてきた怪獣プルーマをウルトラマンが倒した時が
 ウルトラマンの最期だ、とも。

 郷は驚き、思わず少年に殴りかかるが、
 警備員に取りおさえられる。

 少年はテレパシーで郷に話しかけているのだから、
 傍目には、
 郷隊員が突然子供に殴りかかったようにしか見えないのである。

 別室で伊吹隊長に事情を説明する郷。

  「お嬢さんが連れて来られたあの少年は、
   人間ではありません。人間の姿を借りた宇宙人です。
   奴の目的はウルトラマンを抹殺する事です」

  「彼が自分の口から、そう言ったのか?
   あの少年は口が利けないんだぞ」

  「ですから、それは・・・。
   テレパシーです。テレパシーで話したんです」

  「君にか?
   ウルトラマンの事をどうして君だけに?」

  「それは・・・」

  「・・・テレパシーの事なら私も知ってる。
   宇宙人が人間そっくりの姿で地球に紛れ込んでくる話もな。
   だが、あの少年は違う。
   はっきり言って、それは君の妄想だ」

  「初めから信じていただけないと思ってました。
   しかし、隊長!
   これだけは聞き入れて下さい!
   お嬢さんをあの少年に近づけておく事は危険ですっ!」

  「美奈子は心の優しい娘なんだ。
   あの少年の友達になってやろうと努めている。
   親として娘の善意を踏みにじるような真似は出来ない」

  「でも、お嬢さんが危険な現実に曝されてるとしたら・・・」

  「現実?
   何事にも汚されない美しい友情。それが子供たちの現実だよ」

 伊吹隊長に信じてもらえない事を悔しがる郷だが、
 自分がウルトラマンである事を秘密にして地球を守る以上、
 それが孤独な闘いになるのは百も承知の事ゆえ、
 改めて、
 「一人で闘うしかない」と、自らの使命に覚悟を決める。


 地底から出現する怪獣プルーマ。
 少年は怪獣に捕まった振りをしてMATの攻撃を鈍らせ、
 ウルトラマンの登場を誘発する。

 怪獣を倒した時がウルトラマンの最期、という少年の言葉の意味を考える郷。

 少年は、
 郷がウルトラマンへの変身を躊躇しているとみたか、
 プルーマを再び地中へ戻し、
 自分は負傷したと見せかけ入院する。

 病室にやってくる郷。
 ベッドで寝ている少年。
 またしてもテレパシーで郷を挑発する。

  「どうした郷、ウルトラマンになるのが怖くなったのか?」

  「・・・」

  「明日は(怪獣を)この病院の鼻先に出してやるぞ」

  「やめろ!この病院には何十人という重病患者がいるンだ!」

  「病人を助けたいなら、ウルトラマンになる事だな」

 思わず少年に掴みかかる郷だが、
 駆けつけた医師と看護婦に取り押さえられる。
 
 美奈子と共にお見舞いにやってきて
 偶然その場面に出くわした伊吹隊長は、
 病室を出た廊下で郷を叱責。

  「いい加減にするンだなっ!
   子供の首など絞めてどうするつもりなんだ!?」

  「子供ではありません!あいつは宇宙人です!」

  「宇宙人か。
   宇宙人だ、って事を
   強引に白状させようとしたわけか!?」

  「白状などさせる気はありません。殺すつもりでした!」

 基地(司令室)へ戻ってからも、激しいやりとりは続く。

  「僕を信じて下さい!
   お嬢さんは利用されているンです!」

  「私は、あの娘を、
   何かの偏見で人を騙したり疑ったり差別したりするような娘には育てたくないんだ!」

 説得をあきらめた郷が、今度は静かに話し出す。

  「・・・明日、
   あの病院の近くに怪獣が出てくるはずです。
   あの少年が、
   いや、あの宇宙人が、テレパシーで僕にそう宣言しました」

  「君はまだそんな事を・・・」

  「もし、この予言どおりに怪獣が現れたら、
   僕の言っている事を信じていただけますか?
   あの少年が宇宙人だという事を・・・」

  「正直言って、
   私はあの少年よりむしろ君の方が宇宙人じゃないか、という気になっているよ」

  「どう思われようと隊長の勝手です。
   あの宇宙人は、
   ウルトラマンを抹殺するのが目的なんです。
   ウルトラマンがピンチに陥ったら、あの少年を捕まえて下さい」


          == CM ==


 病室のベッドで、
 ランドセル型の発信機を使って怪獣を操る少年。
 そして、
 病院近くに出現する怪獣プルーマ。

 悲鳴をあげながら逃げ惑う入院患者たち。

 病院に近づけまいと
 懸命に怪獣を攻撃するMATだが、歯が立たない。

 怪獣を倒した時がウルトラマンの最期、
 という少年の言葉は気になるが、
 もはやウルトラマンに変身して闘うしか怪獣を食い止める術はなく、
 一か八か、で変身する郷。

 格闘の末、
 ウルトラブレスレットを放ち、怪獣プルーマを倒すウルトラマン。

 だが、次の瞬間、異変が・・・。

 なんと、
 ブレスレットがウルトラマンの手に戻らないのだ。
 それどころか、
 ブレスレットはウルトラマンを襲ってきた。

 強力な磁力でウルトラブレスレットをコントロールする・・・、
 これがゼラン星人の作戦。
 “怪獣プルーマを倒した時がウルトラマンの最期” とは、
 こういう事だったのである。

 自身の武器の猛攻に曝され、絶体絶命のウルトラマン。

 それを見て、
 伊吹隊長は郷の言葉を思い出す。

  「ウルトラマンがピンチに陥ったら、あの少年を捕まえて下さい」

 病院の中に入り、少年を探す伊吹隊長。 
 階段を降りると、
 霊安室の中から怪しい電子音が・・・。

 祭壇の影で、機械を操っている少年。

  「こんな所で何をしているンだ!」

 伊吹隊長が声をかけると、
 少年は目から怪光線を発した。
 間一髪でそれをかわした伊吹隊長が銃を放つ。

 少年の首にそれは命中し、流血。
 苦悶の表情を浮かべながら伊吹隊長に近づいてくる少年。
 やがて、倒れる。

 その体を伊吹隊長が起こすと、そこには醜悪な顔が・・・。
 少年は息絶え、
 ゼラン星人の正体に姿が変わっていた。

 ブレスレットが腕に戻り、飛び去るウルトラマン。

 数日後、
 教会の前で美奈子を待つ伊吹隊長と郷。

  「僕なら、
   あの少年は遠い外国に行ったと言いますね。お嬢さんの心を傷つけないためにも」

  「・・・いや、君がそう言ってくれるのはありがたいが、
   やはり事実を話すつもりだ。
   人間の子は人間さ。天使を夢見させてはいかんよ」

 教会から出てきて父親を見つけた美奈子が
 手を振りながら走ってくる。

 一点の曇りもない、
 天使のような美奈子の笑顔がアップになり、ストップモーション。 終。


もう、完璧。
ウルトラファンである事が誇りに思えます。凄い回。

序盤から、
視聴者をいきなり物語の中に引き込むのは、
息つく暇もない展開と、
魚眼レンズを用いた少年の顔の不気味なアップ。
そして、
なんといっても衝撃的なのが、少年に郷が殴りかかる場面。
もちろん視聴者は
その少年が悪者宇宙人である事はわかっているのですが、
子供たちのヒーロー・郷秀樹が
狂気に満ちた表情で子供に殴りかかる映像は、生理的に脅威なのです。
強烈なインパクト。

そして、
その直後から始まる、
伊吹隊長と郷のやりとりは、
先述したように、ホント、鳥肌モノ。

伊吹隊長の、
郷を完全に疑ってはいないものの、
娘の心を傷つけたくない親心と、
自身でもまだ気づいていない、障害者である少年に対する差別・偏見によって、
隊長としての冷静さを欠いてしまっている様は、
根上淳さんの
繊細で深みのある演技によって、
絶妙なリアリティを感じさせてくれるし、
郷の、
誰にも理解してもらえない孤独感も、
団次郎さんの、
ハーフのモデルでもあったがゆえの人間離れすら感じさせる美男子ぶりが、
真っ直ぐな演技に無敵の説得力を与えていて、
これまた痛々しいほどリアルなのです。

たとえば、
病室を出た廊下のシーン。

首を絞めて宇宙人である事を強引に白状させようとしたのか!?
と激高する伊吹隊長に対し、
郷が放った、

  「白状などさせる気はありません。殺すつもりでした!」

という台詞は、
事の重大さ・郷の悲壮な決意を、改めて視聴者の胸に突き刺さします。
何度観ても、心が震えます。

まぁ、
2人のやりとりは、
どのシーンも台詞(言葉)自体にそもそもインパクトがあるのですが、
両演者の個性と演技が作り出す生々しい雰囲気が、
そこにこの上ない迫力をもたらしているのです。

あれは、もう、
脚本、演技、演出が、
非常に高いレベルで一体となった、ひとつの “芸術” だと思います。


CM直前の基地(司令室)でのシーンも秀逸。

我が娘の汚れない心を守りたい一心で、
もはや意地を張っているだけにしか見えない伊吹隊長と
動揺を隠しきれない隊員たち・・・。
俯瞰で撮ったショットが、
その、なんとも居心地の悪い “空気” を、巧く表現しています。

そして、
ついに郷はウルトラマンに変身して、怪獣プルーマに挑む。

まさか、
ウルトラセブンからもらった万能武器・ウルトラブレスレットが
ウルトラマンを襲うとは・・・。
恐怖の展開です。

しかも、
更に戦慄が走るのは、伊吹隊長が少年を射殺したシーン。

あえて、ゼラン星人の姿にはせず、
少年の姿のまま、人間と同じ真っ赤な血を流させ、
絶命まで、少し歩かせます。
その容赦無い描写は、
視聴者を心理的に充分揺さぶった後、
最後の最後で、
おぞましい正体を画面いっぱいに映し出して、終了します。
真船監督、恐るべし。


ラストシーンは、
その暗い霊安室のシーンとは正反対の、
明るく穏やかな陽射しに包まれた、教会の前。

少年が、
ウルトラマンを殺すためにやってきた宇宙人であった、という恐ろしい現実、
そのために
MATの隊長を父親に持つ娘が騙され利用された、という哀しい事実、
その全てを、
天使を重ね見ていた我が娘に話す決意をした伊吹隊長。

このお話、
唯一残念なのが、
この時の伊吹隊長の、

 「人間の子は人間さ。天使を夢見させてはいかんよ」

という台詞。
シナリオでは、

 「しょせん人間の腹から生まれた子だ。天使にゃなれんよ」

だった、との事。

なんで変えたンですかね?
意味は同じだから別にいいンですけど、
シナリオどおりの台詞の方が、わかりやすくて良かったと思うのですが・・・。

まぁ、
それはともかく、
ラストシーンも実に印象的です。
美奈子が
事実を知るその寸前に、
美奈子の無垢で美しい天使のような笑顔のアップで、
物語が終わるのですから。

汚れなきその笑顔のストップモーションの直後に待っているのは・・・。

あのラスト、
僕はいつも涙が出そうになります。

美奈子は、
あの後どうなったでしょう?
どんな大人の女性になったでしょう?

“悪魔” を知った今でも、
“天使” のようだった頃の心を失わずにいてくれているでしょうか・・・。


    囮怪獣プルーマ
ブルマァク製 スタンダードサイズ、全長約19センチ。

帰りマンにウルトラブレスレットを使わせるための、
単なる囮ゆえ、
子供の頃は
特に関心を持つ存在ではありませんでしたが、
こうしてソフビを見ていると、
結構、カッコいい怪獣なンですよね、プルーマって。
 
 

・・・いや、
ブルマァクのソフビがカッコいいのかな。
端麗な造形でありながら、
怪獣独特の粗暴な雰囲気もあって絶妙なンですけど、
皮膚の感じとかカラーリングとか、実物とは違ってますもんね、これ。

けれど、
そこはやっぱり、昭和のソフビの奥深さ。
オモチャの人形として成立させながら、

“未知なる宇宙から連れてこられた謎の生物”

というプロフィールを巧みに表現して、
ちゃんと “プルーマ” してますから。

登場回のエピソード同様、実に完成度の高い “作品” だと思います。
 




                こちらは、
同じくブルマァク製で、ミドルサイズ。
全長約12センチ。 


       

ブルマァク、って、
本当に
よく解らないメーカーです(笑)。














造形も皮膚の感じも、
実物に近いイメージで
スタンダードサイズの人形よりも、リアルな出来ばえ。
更には、
着ぐるみの首に部分にある、
スーツアクター用の覗き穴まで再現する “こだわり” を発揮。

なのに、
塗装は背中に1色スプレーするだけ、という “やる気の無さ”。


  
   




・・・なんか、今回は、
思いのまま一気に書きなぐってしまった感がありますが、
「悪魔と天使の間に・・・・」の素晴らしさ、伝わりましたでしょうか?

ってか、
観た事が無い人や
内容をうろおぼえの人は、
レンタルビデオ屋等でDVDを見つけて、是非、観てほしいですね。
あの回がいかに傑作であるか、を
御自身の目で確かめて、堪能していただきたいと思います。


・・・あ、
傑作、傑作、って言ってますけど、
“11月の傑作群” なんて言葉を言い出した人と同じで、
僕のも、
大人になってから観た感想なンですけどね(汗)。

リアルタイムで観てた時のあの回の記憶なんて、
せいぜい、
魚眼レンズで捉えた少年の顔のアップが不気味だった事と
ウルトラブレスレットで帰りマンが攻撃されてたシーンくらいしか、
残ってませんでしたから。
それほど印象的な回ではなかったのです(苦笑)。

小学1年生だった放映当時の僕に戻れば、
やはり、
ベムスターの回とか
ナックル星人・ブラックキングの回とかが
『帰ってきたウルトラマン』の傑作。
夢見る幼き心を興奮させ、大いに楽しませてくれましたからね。
本当の傑作です。

“11月の傑作群” と同様に、それら “本当の傑作群” も堪能出来る・・・、
そんな大人でいたいものです、いつまでも。







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